出版社内容情報
姿を消していた親友から突然手紙が届き、大金を託され……様々な宗教、民族がひしめくボンベイのアパートで繰広げられる人間模様
内容説明
平凡な銀行員で敬虔なゾロアスター教徒である主人公が巻き込まれた、建国の英雄ネルーの娘、権力者インディラ・ガンディーによる密謀―。ボンベイ出身カナダ在住新鋭作家の鋭い筆は、現代インドに生きる人々の実像を活写してやまない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
23
『プリズン,ブック,クラブ(5章)』から。タイトル通り「かくも」長い話。'70年頃のインドの市井の男を主人公にした物語なのだけれどとにかく描写が長い。話の趣旨にはさほど影響の無いただの事務員の感情説明にまで2-3頁を費やすのだ。そして内容は特にどんでん返し等の山場があるわけでなく淡々と進み終わる。当時のインドの庶民の生活や社会情勢を知るのには良いのかも。それでも読めてしまうのは流石なのか。プリズン,ブック,クラブの感想って本当に的確だ。2018/10/29
K T
2
格調高い翻訳に原著で読めたらどんなに良いかと思う。 このボリュームを一気に読ませる。 2022/08/14