出版社内容情報
人間の性を認め、その快楽を許す異端の女子修道院で繰りひろげられる淫らな礼拝。大修院長ジュスティーヌは聖女か淫蕩の悪魔か
内容説明
官能を認め、快楽を許すことは異端か。フランス革命下解き放たれる性を描く問題作。聖女か淫蕩の魔女か。大修院長ジュスティーヌ、侯爵夫人ドニッサン、娼婦ティティーヌ、陶酔の海におぼれる女たち。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
16
神聖母修道女会に調査に行った修道士が三人とも戻らない。 真相を 確かめるべく修道女会を訪れた聴罪聴聞僧バルと 見習い修道士アン ドレの前に現れた大修院長ジュスティ—ヌの 秘密とは何か？人間 の性を認めその快楽を許す教義と、 峻厳な禁欲を強いる教義との対 決の果てに、 白日のもとにさらされた人間の姿とは。 大天使タラニスと名乗る院長が、修道女と睦みあっている様を。性愛を拒絶する神の教えは正しいものなのか？煩悶するアンドレを院長は快楽を秘めた世界へと誘う。1996/10/03
