出版社内容情報
花見の途中に寄った玩具屋の子供が、大店の跡目相続に巻き込まれていた。祖父も母も殺された少年が、御宿「かわせみ」に辿り着く
内容説明
船宿に向う途中の小店で、るいが目に止めた犬張子には仔細があった。玩具職人の祖父は、命を落としても孫の将来を守りぬく。さまざまな家族の思いが行きかう江戸人間模様、表題作ほか七篇。人気の御宿かわせみシリーズ第18巻。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
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第二十一作目。「十軒店人形市」で久しぶりに方月館の正吉が登場、十五歳になっているんですねぇ。心暖まるお話で、大好きです。江戸時代が舞台ですから、お妾さんが絡むお話が結構多いのは当然でしょうけど、どれも後味悪いですよね。罪を犯す動機はお金か男女の仲かが圧倒的でしょうから、仕方ないとは思いますが。ほのぼのとした、かわせみの面々や、夫婦仲も親子の仲も良い、麻生家や畝家の様子が癒やしです。2017/08/22
あさみ
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★★★★☆2017/05/20
紅(mokomoon)
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最近思い立って御宿かわせみ読み返してます1日に二冊くらいかな? 正直情け容赦ない話がこんなに多いとは読み返すまで気付かなかった きつくてやめようかと迷いつつ手に取ったこの犬張子〜はどの話も光がさす情のある話が納められてる ほっとさせてくれた 特に表題の犬張子〜は気まぐれな親心より全うに地に足つけて別の道を歩き出している捨て子だった源七を暖かく見守るかわせみ面々 小文吾の初恋? も切ないけど良かった