出版社内容情報
紡績工場で働くキヨ子は二十歳で結婚。問題続出の夫とやがて女優になる娘たちを抱え、洋品店を切り盛りする。女の戦後ここにあり
内容説明
女優熊谷真実・美由紀を生み、永遠のヒーロー松田優作の闘病を見守った女性(ひと)―旧知の直木賞作家が愛情をこめて描き切った傑作長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
13
昔NHK朝の連ドラに「まー姉ちゃん」(「サザエさん」の長谷川町子の姉が主人公)がありました。主役を演じたのが熊谷真実。因みに妹は美由紀、その夫は松田優作、子は龍平・翔太。本作は、真実・美由紀の母清子の一代記。近頃とんと見ない笑いあり涙ありの人情噺で一気読みでした。コロナ禍の心の清涼剤になりました。最後にエピソード。放映して間もなく清子の夫行年が福岡に衣料品店「まー姉ちゃんの店」を構えました。私は金融機関入社したての頃関わりを持ちましたが、行年さんの破天荒さに随分手を焼かされました。今も懐かしい思い出です。2020/06/02
もぐを
3
キヨ子さんいいねぇ。あまり考え込まないのも。面白かった。2017/11/18
u
1
主人公のキャラクターが生き生きしていて、引き込まれて読んだ。面白かった。2021/11/06
きっちょむ
1
終盤は、泣きながら読みました。今日は、帰ったらとりあえず、ブラックレイン観ます。2018/11/10
おそのさん
1
キヨ子が熊谷氏に騙されてしまう辺りがクスリと笑ってしまう。ちょっと暗い話なのにキヨ子の人柄で面白く表現している。松田優作の奥さんの母がモデル2011/10/27