出版社内容情報
オーストリア・ハプスブルク家の女王マリア・テレジアと、その夫君、大公フランツに仕える、辣腕の若きユダヤ青年のロマンと野望
内容説明
23歳の女王マリア・テレジアを包囲する列強諸国。戦闘と外交の鍵を握り、ハプスブルク家を支えるユダヤ人ロスチャイルドの葛藤と壮烈な人生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
14
恋するマリアテレジアが見られます。1995/09/09
ゆき
3
エドゥアルトの不屈の精神による努力の数々や才智が見事な反面、繰り返される困難や迫害や否定が心苦しい。育てのユダヤ人家族の愛が深い。ユダヤ人であるという主人公の人生を軸に、アイデンティティーへの疑問、否定、崩壊をへて復活の展開が興味深い。運命的に出会ったアーデルハイトとの再会から、まさかのユダヤ人ではないという出生の事実による展開は一気に幕引きがされたようで作者ならではのラストの印象。格式や伝統を重んじるハプスブルク家とユダヤ人社会という対照的でありながら類似点の多い二つの世界が交わる流れに引き込まれた。2021/02/05
sei
1
ユダヤ人の差別をしっかり描いているのに、主人公だけは別世界。歴史的興味で読む分にはありかも。2019/10/06
akashiochang
1
友人に是非と勧められて読んだ本。 時代的にあまり詳しい訳じゃないけど背景とかわかりやすかったのでさくさく読めた。最後すべての謎が解けていくさまがとても面白かった。2018/07/04
こぽぞう☆
1
再びユダヤ人として生きることを望むエドゥアルト。受け入れるフランツ。そしてマリアテレジア。少女漫画か宝塚?と思ったら、宝塚でもう舞台化されているのね。2015/10/02