影刀

影刀

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163144900
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

百済人の子鋭飛は、長じて大海人皇子の密偵として、近江朝の間者の殺戮を続けるが、部下は殺戮に疑問を抱く。表題作以下七篇収録

内容説明

天智天皇の子・大友皇子と天皇の弟・大海人皇子が覇権をめざし骨肉の争いをくり広げた壬申の乱。武人が、間者が、女人が懸命に生き、そして死んでいった。古代史小説の第一人者が描く壬申の乱悲話。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

9
壬申の乱や、蘇我物部の戦いを舞台にした、主君に仕える部下たちのオムニバス。黒岩重吾さんの作品には、天皇や皇子が主役になっていても、物語の最期は仕えつづけた忠臣が締めることがある。主君の人柄に惚れて忠節を尽くす部下に、作者は特別な感情をもっている。その意味で、黒岩作品のエッセンスが詰まっているといえる。ストーリーの編み方がうまく、せつなさや感動や、ときにそこはかとない怖さがただよい、素晴らしい。ただ、女の人にはわからないかも。2017/12/13

ひろ

1
壬申の乱頃の実在した人物に関する想像を加えた短編集。おそらくあったであろうドラマ。忠臣、忠犬、夫婦それぞれの間の心の揺れ動きなど、そのロマンに熱く感じるものがある。2023/12/06

dolce-vita

1
今、大河「真田丸」も刻一刻と関ヶ原の戦いに向かっているが。歴史上最初の関ヶ原の戦いは壬申の乱。その勝者は大海人皇子です。大海人ファンの私には堪らない短編集。十市皇女については私的にはちょっと解釈が違うけど。ただ大友皇子の最期はどの書籍を読んでもかわいそすぎる。いろんな人の視点から描かれてて面白かった。2016/08/21

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