出版社内容情報
ゲジゲジを見た。私に似ているようだ……。失意の内に暮らす男が発見した連続空巣事件の奇妙な符合。圧倒的な膂力で描く人間模様
内容説明
失意の内にあっても仄かな光を放つ男たちの矜持豪腕作家が挑む新たな世界。初の短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
91
元刑事?が主人公の短編集。去りゆく日にが一番よかった。2015/12/28
優希
36
短編集でした。長編のキリッとした雰囲気も良いですが、短編の含みのある作風もまた良いものですね。2024/03/06
クリママ
24
5編の短編集。いずれもそれぞれの理由で退職した元刑事(定年退職のその日も)の物語。元来の性分か、それとも刑事の習い性か、次の仕事でも、同じようなことを繰り返す日々。全てに過不足なく描かれ、短編でもけして物足りなくはない。あの高村薫の文が出てくると、ときめきき、懐かしいところに帰ってきたようにほっとする。ああ、やっぱり好きだ。2017/09/02
shouyi.
6
短編集。長編ではいつも余すところなく全てを描ききるというイメージの強い高村さんが、短編では含みをもたせた終わりかた。これはこれでいい。やはりうまいし、丁寧な描きぶりだ。2019/10/08
ウメ
5
なんたる男前。眼光鋭く地べたを這いずりまわるような陰湿さと、刑事独特の切れ味を併せもつ。長編も大変に面白いが、短編の妙手でもある。雑誌に掲載されたものの単行本化されていない数々の短編が読みたい!2014/08/08
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