出版社内容情報
十五年を経て繰り返された酷似する二つの誘拐事件が、初老刑事を昭和二十年夏の秩父にひき戻す。読者賞も同時受賞の叙情漂う名品
内容説明
第10回 サントリーミステリー大賞大賞・読者賞独占。15年を経て繰り返された酷似する手口の二つの誘拐事件が、初老刑事を昭和20年夏の秩父にひき戻す―。少年たちはそこで何を見たのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
2
20年以上前の作品。今は亡きサントリーミステリー大賞受賞作。誘拐事件の手口が十五年前のものと酷似しており、刑事とブン屋が過去の事件を絡め真相を探る。時代の古さは感じられなかったが、展開の意外性もなく面白みがなかった。2013/04/07
きよ
0
読み切ったけどややこしかった…2017/04/18
anri0912
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作品名が気になり手に取りました。 出始めは読みにくいかもー…と思っていたのですが 中盤から面白くなり楽しめました。 ただ、ドキドキ•ワクワク感を余り感じれなかったので残念。 この方、もう本は書かれてないのですかねー? もし他の本もあれば読んでみたかったのですが…むむむ2012/04/05
十人十色
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終戦間際と映画「スタンド・バイ・ミー」の伏線が効いた作品。 展開的には読みやすいのだが、登場人物の親戚一堂の名前が戦国武将の様に似ていて、なかなか区別がしずらい…。 これも伏線といえば伏線なのか? サラリと読める作品です2015/12/03
taro jirou
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直前に刑事ものを読み終えて、同時に別の推理作品も並行読書中であり、登場人物がやや混乱気味であるが、事件が異なるのでストーリーに対する混乱はない。サントリーミステリーの第10回大賞作品であり、犯人に至るまでの複雑さは直前に読み終えた作品よりも興味深い。作品に対するプロの作家の選評が面白い。第9回の佳作賞が横山秀夫「ルパンの消息」 2022/04/11