出版社内容情報
江戸で別れた兄を探す男が、「かわせみ」の軒先に立っていた。兄弟は再会を果たし、雨の十三夜を迎える。人気の人情捕物帳最新作八篇
内容説明
大川端の御宿「かわせみ」の軒先で、男が大きな荷を背に雨宿りをしていた。生き別れた兄を尋ねているという。やがて兄弟は再会を果すも、永久の別れの日となる雨の十三夜を迎える。表題作ほか七篇。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
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第十七作目。昨秋の秋から幕閣の上層部に意見の相違云々、軍艦操練所に休職願いを出した……とあります。幕末に向かって確実に時が動いています。切ない話が多いなぁ……、特に表題の「雨月」はしみじみ切ないなぁと感じました。「梅の咲く日」では東吾の子供好きの様子が語られています。畝家でも麻生家でも子供が誕生するなかで、るいも東吾も辛いですね、当時の武家にとってはは跡継ぎの問題は最重要事項と言っても良い程だったでしょうから。2017/08/20
あさみ
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★★★☆☆2017/01/23
ipusiron
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1999/6/12読了