メトレス 愛人

渡辺 淳一【著】

文藝春秋（1991/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 345p／高さ 20X14cm
• 商品コード 9784163128702
• NDC分類 913.6
• Cコード C0093

出版社内容情報

社長秘書の修子は三十を過ぎて独身。広告会社のオーナー遠野と愛人関係を楽しんでいたが、遠野と妻の不仲が思わぬ展開をもたらす

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[元吉]

★★☆☆☆　連載されていたリアルタイム（1988年）の進行上では、修子が同世代。外資系企業に勤める社長秘書。 年上の男性に精神的な安らぎを求める女、同じく若い女性に安らぎを求める中年男。仕事と家庭という誰もが縛られる鎖、双方からのストレス。ほんの一瞬でも解放される中間の場所が欲しいと男は誰もが思う。 秘密の隠れ家を持っている。おとぎ話の魔法の小部屋みたいな世界なんだろう。 筆者は「メトレス」という言葉を使ったが「愛人」という間柄ではなく、経済的にはイーブンで、愛し合う人達という感じだ。

2006/02/26