出版社内容情報
八丁堀の湯屋には女湯にも刀掛があるという不思議が、悲劇を生む。るいと東吾の夫婦模様もしっとりと、江戸情緒ゆたかな人情捕物帳
目次
ひゆたらり
びいどろ正月
黒船稲荷の狐
吉野屋の女房
花御堂の決闘
煙草屋小町
八丁堀の湯屋
春や、まぼろし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーまま
1
なんだか可哀相な話が多かったような…。2011/09/17
レンズマン
1
実は何十巻も出ている人気シリーズとは知らずに適当に手に取った順に読んだのでいつの間にか東吾が結婚していてしかも軍艦操練所に勤めていて驚いた。幕末の話だったどころか明治になっても話が続いていくとは・・2011/08/18
kagetrasama-aoi(葵・橘)
0
第十六作目。「びいどろ正月」が凄く良かったです。びいどろの櫛を挿した女房とびいどろの盃(多分切子細工)でお酒を飲むお正月、もう幕末に近い江戸情緒がたっぷりです。東吾が「軍艦操練所は幕閣の意向であれこれあって、仕事にならない」って言う場面が。幕末の混乱が始まる予兆なんでしょうか?そんな中で源三郎や長助は市井の人達の為に走り回り、東吾もそれを手伝ってます。そんな姿がとっても素敵だと思いました。表紙絵は桔梗の花。遊び紙は”桃染色”。扉には”桜煤竹色”の茸と松葉が描かれています。2017/08/16
なおう
0
過去に絡んだ話が出てくるので、少し前に読んだばかりなのに懐かしい。それにしても、悪い人間はとことんあくどいし、善い人間はうつくしい。なんでもない話のようでどれもこれも奥深い。2010/05/01
depo
0
図書館リサイクル本。シリーズ第16作。 2023/11/19