出版社内容情報
少年時代に共有した身の毛のよだつ恐怖の正体と意味を求めて故郷の町デリーで再会した七人が知るIT(それ)としか呼べない魔性
内容説明
IT(イット)とは何なのか?ITはITとしか呼びようがない。それほど巨きく、不可思議だ。忘れていた少年の日にもどって、あのおぞましい恐怖を通じて得た愛と勇気を、いま確かめようとする7人。S.キング傑作群中の最大傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白のヒメ
47
「IT」とは、感情を操り恐怖を抱かせた人間を貪り食うために「外」から来た生物。かつて11歳の少年少女の頃、殺しそこなったその化け物に、38歳になった仲間達が決死の覚悟で挑む。武器は「友情」と「希望」。一見陳腐な冒険かと思いきやそこはキングの物語。便と吐しゃ物と下水の汚物にまみれ、血だらけになり死に瀕しながらも、頭が薄くなった中年の彼らが手を取り合い仲間を信じ合おうとする純粋な気持ちに強烈に胸が震える。死を意識しながらも必死で生きようとする時、人は一番輝くのかもしれない。下水の臭いが鼻先から取れない。感涙。2015/06/27
かめぴ
16
読み終えたぁ・・何かを成し遂げた感が半端ない。映画を見た方が早くない?と言われたが、これを映画で見る勇気はない。あんな凄惨な場面を?冗長だと言われるところもあるが、あの詳細な描写に恐ろしさも倍増。本当にこれで終わり、かさえも疑ってしまう。皆本当によく頑張ったな。。2017/12/18
バ度ホワイト
14
凄い疲れた…現在から過去いって回想の中の回想となかなか先に進まないんだこれが!! めちゃくちゃ長く感じた 子どもたちに降りかかる残酷描写はきつかった 登場人物たちは皆過去のトラウマと闘っているんだな ITとの最終決戦はびっくり色んな意味で 極めつけは「亀」(゚Д゚)2016/09/08
一乗寺隼人
13
何度目かの読了。だが、これだけしっかり読んだのは初読ぶり。キングの様々な要素全部入りのお買得パック。堪能しました。2017/10/13
カワセミ440
9
ITって一体なんだったのか?でも最終的には楽しめたかな、気持ち悪いところ多々、だったけど。11歳の子供たちと38歳になったそれぞれ。ITによって特殊な才能が開花した、って言うのはそれはそれで?良かった部分もある気もするけどどうなんだろう??読むのにかなり時間掛かったけど、また別の作品にもチャレンジしてみよう。2018/10/14
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- 和書
- 幻想の彼方へ 河出文庫