出版社内容情報
妻の前夫を披露宴に招んだ夫、同じ香りの二人の女性と関わる男、亡妻を巡る二老人の会話等、激しい愛情を物静かに綴る掌篇小説集
内容説明
自由に愛して、不自由に愛して、落とし穴にはまる―。ひやりと研ぎすまされた男と女10の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
42
休日にあっさり読める短編集としては、期待通りでした。キャラ(ことに男性)がどれも似たり寄ったりで、印象薄いのが残念。なんとなく男性にばかり都合よく描かれているのは、時代のせいもあるのか。現代の女性はもっと上手に立ち回るわよ〜と思いながら読み終わった、1時間枠の単発ドラマのような作品集でした。2014/03/24
星落秋風五丈原
11
新婚の前夫を披露宴に招いた新郎「冬の宴」同じ香りの二人の女と関わった男の不安「白い香り」など10編。1991/09/28
James Hayashi
6
1980年代後半から1990年代初頭の短編集。著者が吉川英治文学新人賞や直木賞を1980年代半ばに受賞し油に乗っている頃だけど、どれもイマイチで印象に残らないし、表紙もタイトルも悪い。パンチもないしどんでん返しもない、凡庸な作品だった。 2014/04/15
のん
1
別れてと言ってくれないか?この一言を、どう捉えたのか、なぜ口にしたのか。 作者のトリッキーな愛の形はどんな一言からも描かれる。