出版社内容情報
聞くことはできるが話すことのできない帰国子女の、少女期から結婚に至るまでの成長の間に観た様々な人間模様を描く受賞作他二篇
内容説明
一時的な失語状態にまで陥った帰国子女が、結婚に至る日々に観た様々な人間模様。芥川賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チアモン
56
かなり前の芥川賞授賞作。3編の短編からなる昭和の中頃の話。どれも、全体的に暗く湿った話だった。表題のネコババのいる町でが一番読みやすかったかな。芥川賞かぁ。うーん。2019/08/17
Koichiro Minematsu
47
「早く死にたいは」と言う叔母は失語症の恵理子と生活し、そして生きるのか。叔母は何が張り合いで生きてきたのか。そして亡くなった。 共に生活し結婚までした主人公もまた、生きるって何んだろうを問う。2024/10/04
hit4papa
40
海外在住の母の身勝手で、幼い頃、祖母と叔母に預けられた帰国子女の成長過程がつづられた作品。日本語がままならない帰国子女の、おざなりの家族関係の中で生きねばならない状況が、淡々と描かれます。彼女の唯一の心の拠り所が、ネコババと呼んでいるおばさんが住む隣家。ここに入り浸りながら主人公は多感な時期を過ごすします。本作品は、さして仲の良くなかった叔母の死から始まる回想形式です。主人公は、過去を振り返り、結果として秘めたる様々なわだかまりに一つの区切りを見つけたように思います。他、二作品収録。【芥川賞】2024/07/02
いちの
8
「読みたい本」に長年登録しっぱなしで、今となっては何をきっかけに読みたいと思ったのか分からなくなってしまった本。不穏な空気のお話ばかりですが、だからこそ先を知りたくなり集中して読めました。面白いかというとそうでもないけれど、独特の湿った雰囲気で読ませるかんじで、私の好みでした。 表題作はタイトルの印象から性格の悪いがめついおばあさんの話かと思っていたのですが、猫を育てている普通のおばあさんで意外でした。2022/07/05
赤坂サラザン
5
表題作を含む3編の短編集。いずれも昭和のにおいのする、素っ気なく折り目正しい文体の物語。拾われ猫を育んだ風景の回顧録には、遠い記憶を掘り起こすような甘さとほろ苦さが同居しています。裕福で人の良い世間知らずのぼんぼんの顛末に背筋をぞわぞわさせ、蛇女の幻影に振り回されるふがいない中年男性には妙に肩入れしてしまいました。2014/04/19
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