出版社内容情報
江戸に多発するおしこみ強盗を三味線流しの夜鴉おきんのヒントにより無事解決する……御存知神林東吾が活躍する人情捕物シリーズ
内容説明
おなじみの捕物帳シリーズ、御宿かわせみ。江戸はいつもスリリング。
目次
酉の市の殺人
春の摘み草
岸和田の姫
筆屋の女房
夜鴉おきん
江戸の田植歌
息子
源太郎誕生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビグ
18
いつも変わらない御宿かわせみ。江戸で起こる様々な事件にあちこち駆け回り東吾と源三郎が鮮やかに解決していく。このシリーズの魅力は登場人物の他に、知ったもの同士の横の繋がりも縦の繋がりも強くてお互いを思いやり心底心配するところ。源三郎の子供が産まれる時に皆が自然に集まって手伝ったり喜んだり…。捕物といえども温かさがある。無事、源太郎が生まれてよかった。るいと東吾にもそんな日が早く来るといい。2023/05/13
kagetrasama-aoi(葵・橘)
0
第十二作目。後味の悪いお話が多かったような。その中で、「岸和田の姫」はとても心に残る素敵なお話でした。そして「源太郎誕生」畝家のお話はお気に入り!起こった事件は暗く悲しかったですが。一つ気になったのはお千絵が流産してるって書いてあったこと、確か死産だったはず。単行本にする時に編集者がきちんとチェック入れるべきではないでしょうか?表紙絵は花木瓜、とっても綺麗です。源太郎の誕生をお祝いするような紅白のお花。遊び紙は”紅紅梅色”。扉には”薄緑色”で蕗の薹が描かれています。(薹にたっているのは何故?)2017/08/15