出版社内容情報
江戸の頃にも物凄い教育ママがいて、遂に息子は親を殺す…そんな世情に胸を痛める東吾・るい・源三郎にお馴染み“かわせみ”の面々
目次
神霊師・於とね
二十六夜待の殺人
女同士
牡丹屋敷の人々
源三郎子守歌
犬の話
虫の音
錦秋中仙道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビグ
11
安定のかわせみ。東吾の勘が冴えている。るいはあまり表立って出てきているわけではないが、裏方として東吾を支えている。しっとりした話が多かった。錦秋中山道がとてもよかった。2023/03/01
kagetrasama-aoi(葵・橘)
2
第十一作目。「源三郎子守歌」が良いお話でした。前巻の「源三郎の祝言」の後日譚でした。こうして周りの人達は変化があるのに、肝心のるいと東吾は其の儘……。捕物のお話はそっちのけで気になっていたことが思い出されます。「女同士」はその後が気になります。でも、このシリーズは事件を起こした人の解決後は書かれたこと無いから、無理ですよね。表紙絵は(映ってないけど)菖蒲です。葉の形状から杜若ではなくておそらく菖蒲。遊び紙は”鳩染色”。扉には”紅檜皮色”の蟹が描かれています。2017/08/15