海狼伝

海狼伝

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  • サイズ B6判/ページ数 280p
  • 商品コード 9784163094304
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

朝鮮に近い対馬で育った笛太郎は海賊の手下となるが、瀬戸内海に本拠をおく村上水車に捕えられ、そこでも海賊として自由な青春を送る。好評を博した新聞連載小説

内容説明

ウルフたちの海。海に生きる若き海賦たちの雄大な夢とロマン。西日本新聞、中日新聞、東京新聞、北海道新聞好評連載長篇小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

19
大海を我が庭として生きる海賊たちを描いた海洋冒険小説。凄く面白かった。特に終盤の展開には、手にかいた汗をタオルで拭きながら読むほど熱中した。癖のない文章は終始小気味よく、奇をてらわない王道的なストーリーに没入できる。また、主人公にも共感しやすく読んでいて気持ちがいい。難点は”アク”がないことだろうか。読書中や読後に変な気持ちの悪さが無いのは良いのだけれど、若干の物足りなさを感じてしまった。ただ、総合的には非常に良い作品だと思う。海洋小説が好きな人に特にオススメしたい。 2015/01/02

ケメキチ

6
歴史本は名前が長く、同門は似たような名前が多いため、登場人物を確認するのに気を取られ、物語があたまに入ってこないことが多いが、この物語はその点では良い!物語の世界にも没入しやすく、一緒に海賊になった気分にしてくれた。 また、同じ作家の作品が読みたいって思った。2023/11/24

ちゃこ

4
第97回(1987年上半期)直木賞受賞。【初出:三社連合(西日本新聞,中日新聞,東京新聞,北海道新聞)S61年1月1日〜9月23日連載「ウルフたちの海」を改題】 天正2年(1574)5月〜7年(1579)9月。対馬生まれの青年・三島[呼子・人見]笛太郎を主人公として、対馬の海賊,松浦党,村上海賊,明国の海賊らの海賊たちを描いた作品。陸の上で生きる人々とは異なる価値観や掟に驚きと恐ろしさを感じつつもなぜか惹き付けられる魅力を感じる作品だった。 /[2014ー109]2014/05/20

やぶやぶ

2
★4 さすが直木賞、海での情景が目に浮かんでくる素晴らしい作品でした。2023/01/02

うわじまお

2
村上水軍(愛媛)と対馬海賊(長崎)を土台にした物語。直木賞受賞作。長いストーリーに山谷が少なく、主人公の笛も終始控えめな印象。自分的にはもうひとつな感じ。ただ、素直に読み進められた。 2015/12/14

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