出版社内容情報
津軽海峡をひんぴんと通過する国籍不明の潜水艦。米ソ両国の諜報戦に巻き込まれる写真家・松尾。中東、日本、シンガポールとスケールも広大に描く長篇書き下し
内容説明
北海道松前沖の海底に何者とも知れぬキャタピラの跡が発見され、確認に潜った若者たちが殺された。そしてその頃、国籍不明の潜水艦が、しきりに津軽海峡を通過する。米ソ両国の軍事機密の谷間で、日本の防衛庁は独自に識別ソフトの開発を試み、極秘の作戦が開始された。中東のゲリラの肖像で写真家の地位を得た松尾建は、はからずもその諜報戦に巻き込まれることになる…。スケールも広大に描く大型サスペンス小説。