出版社内容情報
ホントなのか、ウソなのか? 週刊文春連載中から反響騒然。ビートたけしも吉本隆明も絶句した名作「カエルの宿」をはじめとするベスト・セレクション、全52篇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猫丸
13
川崎徹の三冊目の著書であるそうだ。内容は「川崎徹は万病に効くか?」とだいたい同じ。エッセイ風超短編新小説である。世に何が不要不急と言って、この本などは代表になれそうだ。読む人が年間10人を超えるとも思えない。卒論で川崎徹を論じる人以外には薦めようがない文章群である。「カエルの宿」なる題名から連想するような紀行系スケッチ、閑寂な心境小説、書斎内思索等々すべて的外れの、愚にもつかぬ正真正銘の駄文ではあるが、脱構築系文学を志す向きには「単なる無茶苦茶に堕すことのないバランス」という意味で参考になるかもしれない。2020/04/22