出版社内容情報
汚いこと、けがらわしいことを避けずに人は生きられぬ。商い、女、世間とのつきあい…そんなものの間を辛うじて泳ぎぬいていくのだ。江戸期、紙商人の哀歓を描く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
10
1984(昭和59)年第一刷、文藝春秋の単行本。仕事一筋の男。江戸時代のこととて、いろいろと複雑。出来の悪い息子に苦労し、気の合わない妻を案じる。商売も不安を覚え外に安息を求める。もっとも息子に不安があるなら、番頭に商売の実権をまかせるとかいう手もあるようなのでそこまで深刻には思わないかもしれない。他はまぁ、この時代のよくあるタイプ、かもしれない2026/05/09
くれの
2
密やかな情景が静かながら読み手の感情を高ぶらせるのに効果的でした。武士のいない時代物に渋さを感じ、人生の終盤に差し掛かった商人の悲愁を愛おしみつつ、錯綜するミステリアスな展開につい読み急いでしまいます。2015/07/30




