感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
17
百万都市とも言われた江戸の繁栄。しかし、場所を移せば、そこには貧困があった。東北を襲った天明の飢饉は、津軽藩領内の三分の一の人々を餓死させたとも言われる。仕置ノ百十三「張子の鬼吉」は、そんな天明の飢饉における悲劇から始まる。さいとう版『鬼平』の深みを感じさせるエピソードだ。背景の重みは一話で完結させることを許さず、仕置ノ百十五「鬼の復讐」へと続く。ここにもまた、さいとう版『鬼平』の誠実さを覚えるのだ。2019/01/20
もぐを
1
鬼平と鬼吉。先が気になるねぇぇ。2016/08/30