出版社内容情報
十勝岳、サロベツ原野、大雪山、知床半島、神居尻……
美しく雄大な北の大地で、出会ったのは鳥だけではなかった。
ヒグマ、エゾシカ、ユキウサギ、エゾリス、キタキツネ……
その後の旅で出会った野生動物たちと対峙した胸の高まりをフレームに収めたい。
「鳥撮り」のフォトエッセイ第3弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
taku
14
今度は獣を求める撮影紀行。大型獣の威厳に子供や小動物の可愛らしさ、野生動物の表情を捉えた写真はいいね。もちろん鳥撮りも忘れちゃいない。文章から時々、撮りびとの「さが」や「あるある」が見える。宇登呂で出会った老人が印象に残った。学者よりも、生態を観察し続けてきた人のほうが知っていることはあるだろう。そして動物写真家兄貴。対象を追ってきた人は発見する能力が高いな。あとがきが、ほぼ再エネや温暖化について。どうしたおっちゃんと思ったが、並ぶ風力発電機や太陽光パネルに思うところは私もあるよ。2024/06/04
みいみん
1
野生動物を撮影する写真家の人たちはどうやってあんな写真を撮っているんだろう、と不思議だったので、「こうやって『撮りたい』と思ったところから情報を集めて、現地に行って、地元の人からまた情報を集めて、同じ趣味の人たちとも情報を共有して、「撮りたい情景」に近づいていくのか~」と、リアルに感じることができました。 失敗談を含めて鮮明に様子が語られていて、とても面白かったです。 野生動物の写真撮影と言うのはやはり、相当の根性と忍耐力と情熱のいるお仕事ですね。2024/05/26