がんマラソンのトップランナー - 伴走ぶっとび瀬古ファミリー!

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がんマラソンのトップランナー - 伴走ぶっとび瀬古ファミリー!

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784160089914
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

25歳で血液がんの一種「ホジキンリンパ腫」を発症し、33歳までの8年間に治療、入院、たびたびの再発などジェットコースターのような治療生活を送っている青年がいます。あのマラソンの瀬古利彦氏の長男昴さんです。その治療はまことに過酷なものでした。抗がん剤投与、再発、骨髄移植、オプジーボ投与、脳への転移、放射線照射……頭痛や吐き気、呼吸障害など半端ない苦痛にさいなまれ、なかなか出口の見えない治療生活の中、時には心が挫けそうになりながらも、昴さんはある言葉を胸に、明るく前を向き続けています。それは、2020年の実業団対抗ニューイヤー駅伝を入院中の病室のテレビで観ていた時のことでした。問診に訪れた医師がテレビを観ながら「昴くんはトップランナーですからね!」と言ったのです。昴さんは、トップの選手を後ろの選手が追いかけている映像を観ながら頭の中で何かが繋がり、ぶわっと涙が出てきたそうです。「ああ、僕はトップランナーなのか。今味わっている辛さも、副作用も、いい作用も、もしこれから僕と同じ状況になる人たちがたくさんいるとしたら、先例としてその人たちが生きて行くための手助けになるのか。これが自分が病を頂いている意味なのか。誰かのためになっているのか」と。これが今の昴さんの治療へのモチベーションであり、本書のタイトルの由来です。本書は過酷な現実を明るく、時には笑いを誘う筆致で描き出しています。昴さんは言います。「『人生は近くで見ると悲劇だが遠くから見れば喜劇だ』というチャップリンの言葉のように、経験を客観的にみることでユーモアに変えられる。それをやってみたいと思っています。ユーモアに変えられたなら、その経験を『本当に乗り越えた』と言えるのではないか」。この言葉の通り本書は、祖母・両親・兄弟ら家族とのユーモラスな交流を交えつつ書かれた、笑いとひたむきさにあふれた「人生の応援歌」です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

makimakimasa

9
本書刊行の翌月に34歳で亡くなった著者は私の小学校同級生である。父親と正反対のクールな性格だった昴だが、やけに詳しい授精室の記述、股間が縮む思いの導尿の話、痛みに「ありがとう!」を連呼して耐える謎の試み、その横でうろたえる父のヒゲダンスなど、壮絶な闘病も笑いに変えて乗り越えようともがいている。結婚して子供を持ちたい。自分は癌患者でしかないが、本当は社会的に評価されたい。美しい物を作ったり表現したい。…葛藤と死への憧れ。スピッツ『僕はきっと旅に出る』は確かに泣ける。認知症の祖母の純粋な感情表現も心温まる。2021/08/04

ゆきんこ

1
マラソン選手瀬古利彦さんの息子が著者である。 2012年悪性リンパ腫の一種である結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫を発症してから8年の時2020年に書かれている。闘病が過酷である。彼が2021年4月に亡くなっているのを知っていたので辛い内容だったが希望を捨てずに頑張っている様子が描かれていた。 認知症になっていた祖母との楽しいやり取りも書かれていた。 2024/03/26

イカカイガカ

1
マラソンの瀬古利彦氏のご子息・昴さんの闘病記。2012年に悪性リンパ腫の一種、ホジキンリンパ腫を発症。本書の刊行が2021年3月。言葉は軽く明るい感じで、ユーモアをふんだんに入れて書かれているが、再発、小康、再発の繰り返しで、とても大変な闘病生活だった事が窺える。そこまで頑張られなくてもと感じてしまう程に頑張り屋さんな感じが伝わってくる。実生活では本書で表しているのとは違った面も見せられていたのかもしれないけれど。2021年4月にご逝去されたと別の記事で拝見。この本を残してくれた事に感謝したいと思います。2023/04/02

mmm

0
ご親族の依頼により寄付を目的に購入しました。 それ以上の意味は見出せない・・・2021/04/06

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