出版社内容情報
国語科教育を情報伝達手段の技術的指導としてだけでなく、豊かな人間性育成を実現するための基礎研究と授業実践の論考6編――「ゆとり教育」開始当初の言語教育研究の貴重な集大成
国語科教育を情報伝達手段の技術的指導としてだけでなく、豊かな人間性育成を実現するための基礎研究と授業実践の論考6編。
昭和40年代、マンガやテレビの普及から顕著になった子どもたちの「活字離れ」と「抽象能力の衰退」を前に、大阪府教育研究所研究員として国語科授業改善に成果を上げた著者による論考。小学校国語科における昭和五十二年改訂学習指導要領「ゆとりカリキュラム」前後の研究は、インターネットやスマートフォン全盛の現代における教育事情下でも色褪せずに、問題提起をしてくる。「ゆとり教育」の原点からの再考にも適した教育論集。
[掲載論文]
「小学校における言語教育に関する基礎研究」大阪市教育研究所研究紀要 (160) 1978年
「小学校における言語の教育に関する研究―その有効な指導原理を求めて―」大阪市教育研究所研究紀要 (166) 1979年
「自主的思考をめざす国語科授業改善に関する研究」大阪市教育研究所研究紀要 (172) 1980年
「確かな言語能力を育てる「理解と表現」の指導に関する研究」大阪市教育研究所研究紀要 (181) 1981年
「確かな言語能力を育てる「理解・表現」の指導に関する研究(?)―学習の個別化をめざす授業展開の構想を中心に―」大阪市教育研究所研究紀要 (190) 1982年
岩坪 昭子[イワツボ アキコ]