やらまいか魂 - デジタル時代の著作権20年戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784160088504
  • NDC分類 021.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

コンテンツ業界規制改革、著作権等管理事業法への法律改正、独占禁止法による排除措置命令から最高裁判決まで著作権20年戦争

「やらまいか魂」をご存知でしょうか。なにくそ、いまにみていろ。百折不撓の心意気。遠州人の負けず嫌いの気性を象徴する言葉です。この精神性のもと、スズキ、ヤマハ、本田など、時代を切り拓く数々の企業が、この地から誕生していきました。
著者の三野明洋さんは、?潟Cーライセンスの創業者。
JASRACのほぼ独占だった音楽著作権業界。テレビやラジオで流れる楽曲の著作権使用料をめぐり、半ば慣行となっていた契約方式。これに異議申し立てを行なったのが三野さんです。
2015年4月、最高裁はJASRACが独占禁止法に抵触し、他社の参入を妨げていると指摘。公正取引委員会に再審理を求めました。イーライセンス社の見事な勝利です。
以来、沈黙を守ってきた風雲児が初めて明かす真実のかずかず。ビジネスの要諦、ヤマを動かす秘訣が満載。痛快な物語をご味読ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

津田大介

8
日本の音楽業界で起きたこの20年の歴史が、改革者側の視点からまとめられている。「ソーシャルネットワーク」のような脚本で映画化したら面白そう。音楽ビジネスだけじゃなく、独禁法に興味がある人は読んでおいて損はない。2016/01/07

くりりんワイン漬け

5
新規音楽著作権管理事業の参入障壁がJASRACを形成する法や制度にあることに、この本よ読み理解できたのだけれども、一つ引っ掛かることがあります。そもそも管理をしていない対象物や、管理対象物で、JASRACが得た利益が権利者に利益が供与されていない場合があるのではないのか。またその場合JASRACはその利益を会計上どのように扱っているのか。興味があります。何故かその点が引っ掛かりながら読みました。2022/02/04

西澤 隆

4
森高千里「渡良瀬橋CD-ROM」中島みゆき「なみろむ」大塚愛「恋愛寫眞」...。記憶に残るいくつかのリリースでのJASRACの動きは、現在進行形のファンキー末吉の「ライブで自分の曲を歌っても自分に使用料が来ないのはおかしい」訴訟ともどこか重なる。まとめて集金して「ざっくり」分ける古い時代のやり方にマッチしない音楽の使い方がでてきたり、いままでの「ざっくり」の精度をあげる技術が出てきたりしたときに対応しようとする意欲とスピード感に著しく欠ける姿に「やっぱり競争がないと組織は自己改革しないんだな」と思うのだ。2017/08/28

スプリント

3
JASRACの独占状態に一石を投じた著作権裁判の記録です。当事者が書かれているので若干割り引いて読む必要があると思いますが、日本の著作権(音楽)の問題がよくわかります。2016/02/14

あゆゆ

0
敬愛する三野明洋さんの著書。三野さんの熱い思いが、著作権業界に君臨してきたJASRACの牙城を切り崩していくノンフィクション。冒頭から独占禁止法最高裁判決勝訴まで、結末は既知であるにも関わらずハラハラしてしまいました。2017/06/21

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