出版社内容情報
四半世紀共に歩んできた妻美津枝(ミミ)との出会いと最後の1年を笑いと涙で綴る。人生の哀愁を切り取る音楽エッセイも併録
誰からも愛されたおまえの明るい笑顔は、きっときっといつまでも皆の胸に残るだろう――
四半世紀共に歩んできた妻「ミミ」こと美津枝との出会いと最後の1年を笑いと涙で綴る。シャンソンやタンゴの名曲から人生の哀愁を感じる音楽エッセイも併録
「ボクらは幾時も二人三脚でやって来たやんか! もしも、おまえが先に往ったら、向こうで楽しみに待っててくれたらええねン!」
「私ガネ、モヤノコトヲ人ニ話ストキ、一番、自慢ノ科白ハ、『主人ハ貧乏ヱカキデス』ト言ウノ。アア、モヤヲ、モットモット、エライ芸術家ニ、シテアゲタカッタ……」
……ミミの言うエライ芸術家とは一体、何や? 世の中はエライサンだらけやけど。
(「(?Z)主人ハ貧乏ヱカキデス」)