感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
121
藤沢周平氏の没後20年を機に出版された1冊。映画「必死剣 鳥刺し」を観賞したのを機に手に取る。私自身、藤沢周平氏の作品が好きなので、それなりに読んでいる積もりである。それでも未読の作品が多い。市井物と武家物を中心に読んでいたので、「一茶」や「逆軍の旗」は関心が薄かった。これから読んでみたい作品となった。藤沢周平氏の人生の背景を知り、作品への影響、作風の変化を改めて知る。個人的には「蝉しぐれ」、「隠し剣」シリーズ、「用心棒日月抄」シリーズが好みである。未読の作品をじっくりと、楽しみに読んでいきたい。2018/10/13
じいじ
91
藤沢周平没後二十年で企画されたムック本。藤沢周平が好きな人はさらに理解が深まり、もっと好きにななる。まだ読んだことがない人は、すぐにでも読んでみたくなる藤沢周平ガイドブックです。藤沢作品には、艶っぽい女性がよく登場する。短篇「おふく」の主人公・お福誕生秘話は面白くて笑った。故児玉清が『霧の果て』の主人公に惚れこんだ話には魅かれた。藤沢作品で唯一の同心が主人公の捕物帳、ミステリー仕立ての同作はぜひ読んでみたい。藤沢周平の魅力の詰まった、手元に置いておきたい一冊である。2016/12/25
ach¡
46
今年の寒梅忌は没後20年を記念して刷られた出来立てホヤホヤのムックをチョイス。周平ラブが止まらない皆様の愛がギュッと詰め込まれた「藤沢周平のこころ」にファンのこころと目頭2:50が激アツになるのだが…そんな中、直木賞「暗殺の年輪」の選評が手厳しい!皆んなクソ味噌に言い過ぎʬʬʬ司馬さんに至っては申し訳程度にしか内容にも触れていない(笑)全てに目を通したが…ドイヒー。ま、だからこそ本人の「受賞は到達点ではなく出発点になった」と言う言葉に得心がいく。その後の素晴らしい作品を生む原動力に変えたGODはやっぱ神♡2017/01/27
AICHAN
37
図書館本。没後20周年を迎えての企画本。冒頭は藤沢さんの娘さんと石井ふく子の対談。その後、藤沢さんが行った過去の対談や作家諸氏等による藤沢さんの思い出語りなどにより、藤沢さんとその作品を偲ぶ。これを読んでも藤沢さんが剣術の修行をしたとは書かれていない。師範学校で柔道と剣道の初等は学んだかもしれないが、その後、藤沢さんは結核になって療養しているから、剣術などできたはずもないと思う。なのに藤沢作品には見事な剣戟のシーンが多い。よほど想像力が豊かだったのだろうと思う。2018/10/14
rena
32
藤沢周平氏の直木賞受賞時の選考委員達のコメント(受賞時には特筆、絶対的受賞でないかもしれないが、その後駄作が1つもなくミステリーとしても一流(あの宮部みゆきが絶賛)や氏ご自身 が選考委員となった際の選考委員としてのスタンスなども興味深かった。藤沢ファンの児玉清さんの文も熱く語られている! まだまだ読み込んでない作品があるので図書館からではあるが 捕物控などを借りてみた。作品の舞台となる鶴岡へも訪ねたい 何時になるかわからないけれど。。。2017/02/12
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