目次
愁ひつゝ岡にのぼれば花いばら
さびしさのうれしくも有秋の暮
うつゝなきつまみごゝろの胡蝶哉
不二ひとつうづみ残してわかばかな
大和路の宮もわら屋もつばめ哉
梨の花月に書ミよむ女あり
草茎を失ふ鵙の高音かな
花火見えて湊がましき家百戸
山は暮て野は黄昏の薄哉
長き日にましろに咲ぬなしの花〔ほか〕
著者等紹介
高田保雄[タカダヤスオ]
1927年4月15日横浜に生まれる。1941年関東学院中学部入学。水船六洲先生の指導を受ける。川村美術研究所に入りデッサンを始める。1945年東京美術学校に入学。芸術大学になって卒業。1975年作品(野芥子)が京都国立近代美術館蔵になる。銀座・文藝春秋画廊で隔年個展二十回。現在無所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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