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立花隆のすべて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
43
立花隆の凄さは、絶対的権力にも臆することなく正義を貫いたこと、では実はなく、「知りたい」というシンプルな動機にすこぶる従順であり、文系理系の壁を軽々と越え、あらゆる分野に足を踏み入れ、実際に知ろうとしたことだろう。立花の名を一躍有名にした「田中角栄研究」にしても、巨悪を倒すという目的よりも、知られざる角栄の金の流れを調査しているうちに謎解きの面白さに気付き、書き発表する意義を見出したという。そんな立花の好奇心の強さこそが、膨大な著作を生み、またそれを読む多くの人々を誘う力となっている。(つづく)2021/08/24
タツ フカガワ
29
たぶん最初に読んだのは『宇宙からの帰還』だったと思います。以来『田中角栄研究』やロッキード裁判批判に対する『論駁』(痛快な反論集)『サル学の現在』『脳死』『臨死体験』等々、立花さんの本を読むたびに知的興奮という読書の歓びを教えてもらった気がします。神田神保町の書店で大量の書籍を入れた紙袋を両手に下げた姿を拝見したことも今は懐かしい思い出です。合掌。2021/08/22
zoe
17
正直、「すべて」というタイトルが入るシリーズのいくつかになるのではと思ったり。2021/12/12
Mark X Japan
10
本当に、様々なジャンルで興味のあることについてよく調べ、よく書いています。早期の文理分けへの警鐘も、説得力があります。あと10年存命だったら、何について調べて本を書いたのでしょうか。私見ですが、mRNAワクチンだと思います。☆:3.52021/09/09
ニョンブーチョッパー
6
★★★☆☆ 立花隆さんの幅広い興味分野(のほんの一部)に触れることができる。ファンにはたまらない一冊となるだろう。「本を最後まで読まなければならないという考えはバカげている」という言葉には勇気づけられる。本の内容には関係ないけれど、どうにもこのムック本という形態は苦手。1ページの文字数が多すぎて頭に入ってこない。2021/12/04