出版社内容情報
なぜ醤油ではなくソースだったのか? 発祥はいつどこで? 謎を解くカギは「関税自主権」と「東武鉄道」にあった! 全国1000軒以上の焼きそばを食べ歩いてきた男が、多数の史料・取材と無限の焼きそば愛でソース焼きそばのルーツに迫る興奮の歴史ミステリー。アプリ上で読むことができ、譲渡・売買可能なNFT電子書籍付。NFT電子書籍には、特典としてソース焼きそばを大正初期から提供する浅草の老舗「デンキヤホール」を著者が訪ねる動画を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akito Yoshiue
15
ありふれた題材なのにこんなに奥深いとは。筆者の推理と調査で最後まで興味深く読めた。続刊の可能性もあるようで楽しみ。2023/07/26
ふなこ
9
フォローさせていただいている方の感想をお見かけして。「何故ソース焼きそばは醤油でなくてウスターソースなのか、いつから生まれたのか」ということを突き詰めた本。そんなこと疑問に思ったことなかった…!気づきと執念がすごい。読んだら焼きそば食べたくなった。2023/09/05
読書一郎
8
おなじみの「ソース焼きそば」はいつ誕生して、どうやって広まったのか。全国の焼きそばを食べ歩く愛好家が、詳細な文献調査と実地調査で明らかにした大労作です。よく言われる(私もそう思っていました)「戦後の大阪で誕生」は誤りで、大正時代の浅草が発祥だそうです。関税自主権の撤廃、国内の製粉会社の創業、鉄道の敷設…身近な食べ物の裏には壮大な歴史の物語が潜んでいました。全国の焼きそばも紹介されていて、読んでいると焼きそばを食べたくなります。2023/07/27
yuma6287
5
ソース焼きそばの起源と地方への定着過程をまとめた本。成立に当時の法律や交通網、調味料や食材といった様々な要素が絡んでおり、何が関係するのかを常に興味をもって読み進めた。食のルーツを辿る物語の魅力を感じた。このジャンルの初めてがこれで良かった。普段から食べている食品であっても、起源を特定するのが難しい上、証言、文書ベースだと人が居ない地方は不利を被るので、記録を残す人がいる必要性を感じた。2024/03/09
mionne
1
三食麺だと嬉しいと日々思っている自分だが、焼きそばの地位は低く感じていた。しかし、この本で焼きそばがどうやって一般的に食べられるようになったのか等の歴史を知ることで、焼きそばのことが大好きになる。読むととにかく焼きそばが食べたくなる本。 続きの本も是非出して欲しい。2023/10/17