出版社内容情報
ある朝、目が覚めたら自分がベッドになっていた――!? カフカの『変身』や与謝野晶子の『みだれ髪』など、古今東西の名作のタイトルをヒントに滝沢カレンさんが新しい物語をつむぎます。オリジナルを知っている人も知らない人も楽しめる一冊。
内容説明
「ある朝、目が覚めたら自分がベッドになっていた」、「髪の毛がこんがらにもこんがり合う、絡まりボサボサ頭」の晶子―。カフカの『変身』や与謝野晶子の『みだれ髪』など、お馴染みの名作が「馴染み知らず」に変身。タイトルをヒントに想像力を広げてつむがれる、謎めいた会話、誰も見たことのない情景、あぜんとする結末…。言葉は、発想は、こんなに自由でいい!ウェブ連載時から話題騒然、傑作選に書き下ろし『ザリガニの鳴くところ』を加えた15話を収録。
著者等紹介
滝沢カレン[タキザワカレン]
1992年、東京生まれ。2008年、モデルデビュー。現在は雑誌「Oggi」の専属モデルを務めるなど活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Inzaghico (Etsuko Oshita)
4
NFT電子書籍付きを購入。帯によれば「スマホで読める! 家族・友人にプレゼントできる!」のが売り。こういうのにも、面白そうなので乗ってみる。内容はといえば、文句なし。滝沢カレンは語彙を独特の感性で自由自在に操る天才だ。今回も、オリジナルの作品を元に、独自の感性と語彙でカレンワールド炸裂の物語を紡いでいる。最初の作品「馴染み知らずの『九月が永遠に続けば』」の冒頭の一文でもっていかれた。 「その日は雲がぎゅうぎゅうに詰まった、窮屈な朝だった」2023/06/28
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