ハヤカワ新書<br> あんかけ焼きそばの謎

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ハヤカワ新書
あんかけ焼きそばの謎

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  • サイズ 新書判/ページ数 336p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153400313
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0295

出版社内容情報

蒸し麺や揚げ麺に熱々の餡をかけて食べる「あんかけ焼きそば」。食卓ではマイナーな存在だが、その発祥はソース焼きそば以上に謎に満ちている! 探求の旅は戦前の東京、横浜・長崎を経てアメリカへ――。世界屈指の焼きそば通が解く、濃厚歴史ミステリ第二弾

内容説明

カリッと焼いた中華麺や揚げ麺に、具材豊かな熱々の餡を絡めて食す「あんかけ焼きそば」。その発祥と伝播はソース焼きそば以上に謎に満ちている。中国に麺を揚げた炒麺は存在しない?カタ焼きそばと細麺皿うどんの関係は?探究の旅は戦前の東京から横浜・長崎を経てアメリカへ。ゴールドラッシュと黄禍論、ペリー来航、日清戦争、そして…近代食文化史のミッシングリンクを埋める、ひとつの事実が浮かび上がる。世界屈指の「焼きそば探偵」が最高熱度で放つ、濃厚歴史ミステリ第二弾!

目次

プロローグ 明治二年の「鳥やきそば」
第1章 支那料理屋の「ヤキソバ」考(老舗の「ヤキソバ」実食分析;戦前料理本の「ヤキソバ」レシピ;「上海風焼そば」の真実)
第2章 長崎皿うどんを解きほぐす(皿うどんのルーツ「支那うどん」;太麺皿うどんの起源に迫る;太麺から細麺へ―長崎皿うどん革命;細麺皿うどんとカタ焼きそば)
第3章 「炒麺」(チャーメン)はどこから来たのか(アメリカ式中華料理「チャプスイ」;「チャウメン」の誕生と変容;アメリカでの中国人排斥がもたらしたもの)
第4章 明治期の横浜居留地へ(南京料理屋列伝;横浜の欧米人と清国人;一三五番 南京ちゃぶ台・会芳楼)
エピローグ 会芳楼後日譚

著者等紹介

塩崎省吾[シオザキショウゴ]
焼きそば研究家。1970年生まれ。静岡県出身。ブログ「焼きそば名店探訪録」管理人。国内外1000軒以上の焼きそばを食べ歩く。テレビ、ラジオなどメディア出演多数。本業はITエンジニア(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

138
あんかけ焼きそばはソースより好きなので、その由来を探る本書は興味深く読んだが、そこには食文化史を超える日米中の裏歴史が詰まっていた。揚げた麺が存在しない中国から直接伝わったのでなく、19世紀にアメリカへ労働移民した中国人が現地の好みに合わせて考案したあんかけが、激化する人種差別から逃げた料理人により日本へ伝えられたとする著者の推測には驚くばかりだ。膨大な資料と食べ歩きで証拠をしっかり揃えており、刑事裁判の法廷でも採用されるほど納得してしまう。下手なミステリより余程面白い、歴史の秘めた謎の解明に拍手したい。2024/10/23

つちのこ

48
大変な労作である。前作『ソース焼きそばの謎』で、そのウンチクの深さに一本取られたが、本書はその上を行く。焼きそばの謎が一本の線につながったように思う。よもやルーツがアメリカにあろうとは思いもよらない。黒船伝来以上の衝撃か(笑)。すっかり混同していたが、長崎・四海樓で食べた細麺の皿うどんは「炒麺」ということを初めて知った。太麺のほうが皿うどんというようだ。メニューの由来ひとつにも創業者の食へのこだわりと歴史の重みがある。あんかけにしろソースにしろ、庶民の食文化をけん引してきた焼きそばは、この先も不滅だろう。2025/02/11

ヒデキ

37
著者の料理に関する知識と取り上げる角度に驚かせてしまいます。 ちょっと、関心が薄かったのが、私が、ソース焼きそば派だったからかな~ 今度、食べに行ってきます2024/11/14

練りようかん

19
「ソース焼きそば〜」に続く第二弾が好きなメニューで嬉しい。揚げ麺か軟らかい麺か意外とお店によって傾向があるんだなと思ったが、これが重要ポイントだったとわかるのは後半に入ってから。横浜が広東料理で神田神保町が上海料理というすみ分けが勉強になり、上の具が塩味海鮮なら軟麺、醤油系なら揚げ麺がしっくりくる自分の中の謎を発見したのが面白い、歴史のミッシングリンクは戦争の影響を予想していたが、想定外のルートで別物級の食べ物にまで進むのが楽しかった。人・国・時代、移動のダイナミズムを感じ食の内在化が更に興味深くなった。2025/04/27

yosa

17
いや凄い。焼きそばの謎シリーズ第2弾は完結編にして遠く三国を股にかける大浪漫だ。おかしいだろ。だってあんかけとはいえ焼きそばだよ?庶民の味だよ?海を越えてメリケン国まで関わるなんて想像もつかないじゃん。それを推論・傍証・実食を絡めて、あんかけ焼きそばにあんまり関心のない私にも面白く読ませてしまうとかホントにどうかしてる。オチも上手く締めてあって小説みたいな読後感があるのもいい。まあ私的に横浜中華街が身近でアレが会芳亭という名だと知らなかったから、リアルにピタッと嵌まったことに快感を覚えたのかもしれません。2024/11/28

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