出版社内容情報
資本主義は環境破壊や貧困など様々な問題を引き起こしているが、改善のために必要なのはその放棄ではなく「倫理」の組み込みだ――史上最年少でボン大学の哲学科正教授に就任し、いま最も世界の注目を集める哲学者が語る「倫理資本主義」の理論と具体策の全て
内容説明
いまや資本主義は行き詰まり、世界は「入れ子構造の危機」に瀕している。だが停滞と貧困をもたらす「脱成長」に活路はない。我々が目指すべきは道徳的価値と経済的価値の再統合、すなわち「倫理資本主義」だ。最高哲学責任者(CPO)と倫理部門が企業をリードし、子どもたちが投票権を持ち、AIを社会的技術として再定義する―このパラダイムシフトはいかにして実現可能か?アダム・スミス、カント、マルクス、アドルノらの哲学的蓄積の上に、世界のあるべき姿を大胆かつ精緻に立ち上げる。
目次
第1部 哲学者、経済を考える(「倫理」「資本主義」「社会」を定義する;入れ子構造の危機―現状の複雑性)
第2部 倫理資本主義(経済学の危機;道徳的価値と経済的価値をリカップリングさせる―新しい啓蒙への道;ヒトという動物―協力を最優先する;道徳的進歩と持続可能性;追伸:物象化としての「資本主義」)
第3部 応用篇(CPOと倫理部門;子どもたちに選挙権を!;形而上学的パンデミック―欲望をコントロールする;次世代のAI倫理)
著者等紹介
ガブリエル,マルクス[ガブリエル,マルクス] [Gabriel,Markus]
1980年ドイツ生まれ。哲学者。200年以上の伝統を誇るボン大学の哲学科正教授に史上最年少の29歳で就任。西洋哲学の伝統に根ざしつつ、「新実在論」を提唱し世界的に注目される。スタンフォード大学人文科学センター国際客員研究員などを兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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