出版社内容情報
光と影がうつろい、鳥がささやく。刻一刻と変化する日本庭園をアーカイヴすることは可能か――日本庭園を総合的に知覚するために。日本文化研究の新鋭が、現代のテクノロジーを駆使して日本庭園の知られざる側面を明らかにするとともに、その新たな姿を描く。
内容説明
「はっきり言って、不可能への挑戦である。日本庭園は、刻一刻と変化してゆく。そのような動き続ける庭園を、どのようにアーカイヴ化するのか」。四季に応じてその姿を変え、一日のうちでも都度異なる表情を見せる日本庭園。生命が生まれる場であり、多様な要素で構成される日本庭園を、現代のテクノロジーを駆使してアーカイヴすることは可能か。またそれによってどのような諸相が新たに明らかになるか。日本文化研究の新鋭が論じる、日本の庭の本質とその新たな姿。
目次
第1章 日本庭園という「舞台」と「上演」(無数の日本庭園を捉えるにあたって;日本庭園史概略(日本庭園の源流・飛鳥時代、奈良時代・平安時代、鎌倉時代・南北朝時代・室町時代・安土桃山時代、江戸時代―集大成としての池泉回遊式庭園、近代)/日本庭園の基本コンセプト
日本庭園という「舞台」と「上演」(石、海の表象、洲浜、中島、「しま」、山、植物、建築、天体の運行、気象現象、音) ほか)
第2章 日本庭園の新しいアーカイヴへの挑戦―「Incomplete Niwa Archives終らない庭のアーカイヴ」(動態としての日本庭園をどう捉えるか;山口情報芸術センター(YCAM)と庭
日本の「公園」の歴史のリサーチ ほか)
第3章 日本庭園とそのアーカイヴの歴史と未来(日本庭園のアーカイヴの不可能性;日本庭園とそのメディア;日本庭園と絵画 ほか)
著者等紹介
原瑠璃彦[ハラルリヒコ]
1988年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。静岡大学人文社会科学部・地域創造学環専任講師。一般社団法人hO理事。専門は日本の庭園、能・狂言(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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