内容説明
魔法がらみの大事件が発生原因はなんと1本の歯???ジェスとフランクのきょうだいが始めた“仕返し有限会社”。だれかの仕返しを代行しておこづかいを稼ぐつもりが、来るのは妙なお客ばかり。そのうえ「歯を1本とってこい」という依頼がきっかけで、魔女らしき人物とトラブルに!ファンタジイの女王が若き日に、初めて子ども向けに書いた愉快な作品。
著者等紹介
ジョーンズ,ダイアナ・ウィン[ジョーンズ,ダイアナウィン][Jones,Diana Wynne]
1934年、イギリスのロンドン生まれ。子どものころから物語を書いていたという。オックスフォード大学で、J・R・R・トールキンに師事。その後、結婚、出産を経て、1970年に作家デビュー。1973年、はじめて子ども向けに書いた『ウィルキンズの歯と呪いの魔法』で、高い評価を得た。その後も多くの独創的な作品を書きつづけ、イギリスを代表するファンタジイ作家に
原島文世[ハラシマフミヨ]
早稲田大学第一文学部卒、英米文学翻訳家
佐竹美保[サタケミホ]
高岡工芸高校デザイン科卒。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品や「ネシャン・サーガ」シリーズなど、児童書を中心にさまざまな書籍のイラストを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
25
ジェスとフランクの姉弟が始めた「仕返し有限会社」。だれかの仕返しを代行しておこづかいを稼ぐつもりが、来るのは妙なお客ばかり。そのうえ「歯を1本とってこい」という依頼がきっかけで、魔女らしき人物とトラブルに!序盤に怒濤のごとく出てくる登場人物の見分けさえつけば、後はそれほど混乱することなく読み進めていけました。ジョーンズ作品にしては読みやすかったです。 2006/06/20
もちもちかめ
13
さすがのウィン・ジョーンズも、初作品はこなれてなくて粗削り。でもこれを全くの新人作家が書いたとなればやはり見るべきものがある。正統な悪者の魔女と理不尽に無意味に呪われた子どもたちが戦うのですが、正統派すぎてうがって読んでしまい(作者の持ち味はこんがらがった伏線にあるため)消化不良気味。もっと楽しく素直に読むべきだった。この魔女が、作者の中の悪者の原点なんだろうな。理不尽に身勝手な理由で酷い呪いをかける女。優れた小説を書くような人は、こういう魔物に会ったりするのだろう。子どもたちの恐怖と焦燥感がリアルすぎて2022/03/10
がる
12
30代後半頃の初期作品なのかな。 もう少し説明欲しいなーと、物足りなさを感じましたが、こういう作品あっての、後の傑作・・・と思うと、これもアリかなと。(^_^)v2015/12/16
しゅう(callette)
4
うーん何だかテンポに乗り切れなかった。アイデアは面白いのだろうけど、やっぱ後期作品のが粒揃いだな。たぶん登場するモブ大人のキャラ立ち具合の影響かな。2014/09/04
詩歌
4
「なにかちょっとだけ言うと、実際には言っていないことまで説明したと思い込む」自戒。2014/04/07