内容説明
賢く心やさしいエルフ族は、迫害を受けてほぼ死に絶えてしまった。残ったのは、幼い少年のヨーシュただひとり。勇気ある人間の男女や年老いたドラゴンとめぐりあい、成長していくが、行く手には思いもよらない運命が待ち受けていた…出会いと別れ、友情と信頼を描き感動を呼ぶ、イタリアのファンタジイ。
著者等紹介
マーリ,シルヴァーナ・デ[マーリ,シルヴァーナデ][Mari,Silvana De]
1953年、イタリアのカゼルタ生まれ。外科医として、イタリア国内やアフリカのエチオピアで働くが、体だけでなく心の傷を癒したいと考え、心理療法に専門を移す。同時に子ども向けの物語を書きはじめる
荒瀬ゆみこ[アラセユミコ]
大阪外国語大学外国語部イタリア語学科卒、イタリア文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴィオラ
2
作者曰く「趣味は怒ること」らしく、ファンタジー小説・児童書の衣の下に、迫害・差別・事なかれ主義などなど、現実世界への作者の怒りが満載。世界を救うなんて大きな話ではないけれど、その分、個人レベルの問題がちゃんと描かれてたと思います。とはいえ、(個人的に)主人公はすっかりタッスルに脳内変換だし、ドラゴンも良いキャラだったり、結構楽しんで読みました(^_^)続編は…さすがにもう無理かなぁ…(^_^;)2012/05/25
そら@真面目にダイエット中
2
最後のエルフ・ヨーシュは最初、苛々させられちゃうくらいにあまりにも純粋で、おばあちゃんの教えてくれたエルフの常識しか知らなくて「生まれたばっかりです」とか言ってるわりには妙に口が達者だったり会話が奇妙なところが、笑える面白さありです。一番の見所は、人間の男女に出会って助けてもらったり、年老いたドラゴンと出会ったり、大切な人が亡くなったり、色々な出来事とか出会いとか別れとかを経験して成長していくヨーシュの心の変化かなと思います。2009/10/13
とぶとり
1
読み始めは「なんだこの糞ガキは!」と思いましたが・・・最後までそうでした。2009/06/14
蚊取り線香
1
ストーリーの何について触れても意外なネタバレになるような、キャラクターの立った児童書。『人間に迫害されて最後の一人となったエルフと最後の一匹のドラゴンが世界を救う』という王道の粗筋を、ファンタジー小説に抱くイメージから見事にひねって魅せる物語です。日本のRPGに慣れていればいるほど意外性と皮肉さを楽しめる話なので、大人こそ読んでくすっと笑えるはず。ドラゴンも含めた少年少女の強さ、生長に胸が熱くなります。2009/07/20
Theodore
0
最終目的かと思われた事件が比較的早くに解決されたので驚いたが、その後の展開を見て納得した。ただ、最後の敵との対決が中途半端な形で終わったのが少々残念。好きなキャラクターはロビーとカーラの女の子コンビ。カーラはドラゴンを前にしてもたじろがない勇敢な子だし、ロビーの方は自らの損得を考えながらも結局は仲間をかばってしまう優しさが素敵。2世キャラでありながら息子じゃないところも良い。2009/12/26
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