内容説明
竜の王女シマーは、強く、美しく、気位が高い。一方、人間の孤児の少年ソーンは、力は弱いが勇気とやさしさは人一倍。そんなふたりが、シマーの故郷の海をぬすんだ魔女を追っていっしょに旅をすることになった。だが、行く手には魔物たちが立ちはだかる。けんかをしてばかりのシマーとソーンは大ピンチ。
著者等紹介
イェップ,ローレンス[イェップ,ローレンス][Yep,Laurence]
1948年、サンフランシスコ生まれの中国系アメリカ人。英文学の博士号を持ち、大学で教えたこともある。60冊以上もの本を書いており、特に子ども向けの作品では数々の賞を受賞した
三辺律子[サンベリツコ]
白百合女子大学大学院修了、英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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oldman獺祭魚翁
46
中華風ハリウッド製ファンタジー 悪の魔女シベットに故郷の海を奪われた竜の王女シマーとその相棒孤児のソーンが繰り広げる冒険ファンタジー。 ツンデレの王女シマーと孤児だが機転の利くソーンが織りなす珍道中 本国アメリカでは全四巻に及ぶシリーズらしいが、日本では売れなかったのかこの第1巻のみで続巻が止まっている。早川書房さん ケチケチしないで続巻も刊行してください。これを読んで育った世代が、未来のハヤカワの読者になるんですよ。 2020/12/02
mayuri(Toli)
4
主役二人が喧嘩しながら徐々に友情を深めあっていく様が、ユーモアと感動を覚えることができ、とってもいいです。振り仮名も多い親切設計なので、小学校中学年くらいから読めると思います。こういう本が、子供のファンタジー好きの萌芽なっていくといいなあと思える良書です。だから本当に惜しいのは、続編の刊行が止まっていることですね。ソーンの秘密、あるいは出生など、明かされていないことが多くてすごく気になってしまいます。アメリカでは一応完結済みらしいですが、自分で原書買ってまで読みたいとは思えず……。いい本なんですけどね。 2013/12/31
言音 / 放置気味…。
4
家族に裏切られ家族を憎む竜の王女シマーと孤児ゆえ家族に憧れを持つ優しい人間の少年ソーン。 正反対の二人が、喧嘩しながらも徐々に掛け替えのない存在になっていくのが良かったです。 仇だと思っていたシベットもシマーと同じような境遇だったというのが切ない。 続きも翻訳してほしい!2007/01/02
未来来
2
厚みに反し展開が多く、密度のある話でした。絵目当てでしたが内容が面白く、続きがあれば読みたいのに残念ながらシリーズ第一作である今作以外翻訳されていないようです。《公立図書館》2009/06/20
ほずみずほ
0
(5↑)2009/04/03
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- 和書
- 小さな国の大自然