内容説明
ひっそりとくらすバンベルトは、体は小さくても大きなゆめを持った作家です。ある日、これまでに書いた11のおはなしを、小さな気球につけて窓から世界へ送りだしました。楽しいおはなし、こわいおはなし、ふしぎなおはなし。どれも心をこめて書いたものです。やがて、拾った人たちから返事がきました。
著者等紹介
ユング,ラインハルト[ユング,ラインハルト][Jung,Reinhardt]
1949年ドイツ生まれ。ベルリンでジャーナリストやコピーライターとして働く。1974年、子ども救済のための国際機関で報道の仕事についたことをきっかけに、子どもの本を書くようになる。1992年には、南ドイツ放送局で子ども向けラジオ番組の部長となる。1999年没
若松宣子[ワカマツノリコ]
白百合女子大学大学院児童文学専攻修士課程修了。ドイツ・英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ようこ
2
自分では旅をしたり、生身の愛する女性を見つけることができなかったバンベルトがどこまでも広がる自分の内面の想像力を気球につけて飛ばし、自分の物語を真実にしようとする話。途中まではバンベルトが広い世界に受け入れられひろがっていくように感じ、のびのびと優しい気持ちになったが結末は切なくて悲しい。2009/08/05
かぷかぷ籠島
0
ひっそりと暮らすバンベルトがこれまで書いたお話を気球に付けて世界中に送り出す…というとちょっとメルヘンな感じだけど、中のお話はお姫様の出てくるメルヘンなものから黒い天使が出てくる寓話みたいなもの、戦争を題材にしたものなどさまざま。そして拾った人から返事がやってくる…的なお話2025/08/14