出版社内容情報
謎の人物からの依頼は「ゴウダトオル」を探すこと。4日後に閉館する「東亜ホテル」に滞在しているという。調査開始直後のホテルで男の死体を発見した探偵が対峙する壮大な真実とは? 圧倒的な完成度を誇るアガサ・クリスティー賞大賞受賞後第1作!
【目次】
内容説明
ゴウダトオルを探してほしい―探偵はウェブ会議画面に現れた正体不明の人物〈アリス〉からの依頼を引き受ける。だが、名前以外は何もわからないゴウダが滞在しているとされる「東亜ホテル」は4日後に百年の歴史に幕を閉じることが決まっていた。ホテルに部屋を取り、聞き込み調査を始めてまもなく、ゴウダを知るという男からの電話に導かれた探偵は死体を発見する。その背景に巨大企業グループ一族の存在が浮かぶ中、ゴウダトオル探しのタイムリミットは刻々と迫っていた―。地道に足を使った調査と大胆な推理の果てに、探偵はいくつもの人生が時を超えて絡み合った、予測不可能かつ壮大な真実と対峙することになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
geshi
23
現代日本を舞台にしたハードボイルドとミステリの謎解きが高水準でバランスとれた作品。名前の出ない探偵を主人公に、人探しから始まり殺人事件に出くわし権力者一族の闇に触れるオーソドックスな型を踏んでいる一方、主人公のキャラ造形は迷いと弱さがあるのが現代的解釈。タイムリミットが迫る中でなかなか進まない捜査にやきもきしつつ、中盤からはアリバイ崩しの壁に諦めず挑み続ける姿勢が泥臭くも格好いいわ。継承というテーマが事件の真相にもゴウダトオルの正体にもホテルのあり方にも掛かる締めは実に綺麗。2026/09/11
slice
3
秀作。帯にあるような革新性や『新しい時代』感はそこまでなかったものの、古典的なものをきちんと調理している全編はそれだけで好感が持てる。が、それらを超えて終幕に至るその瞬間には、それらの古典的に見えていたものさえ全体に横たわるあるテーマの為の仕掛けの一部であると気付く。丁寧な作劇に裏打ちされた秀作ハードボイルドミステリと言えるだろう。2026/09/12
餅食った猫
2
めちゃ良い。ハードボイルドの探偵としてとにかく主人公のキャラがかっこよすぎる。バディ(?)になる刑事もとにかくずっと不機嫌で良い。この作者にトゥルー・ディテクティブみたいなの書いてほしい。事件が人生に繋がるのがたまらなく良い。トリックに関しても堅実で無理のない範囲だし。あと登場するキャラ全員に最後まで妥協なく役割を与えてフォローする姿勢も大変好ましい。2026/09/13
koji
2
主人公の探偵は、謎の依頼人から、名前以外は何もわからないゴウダトオルを、4日後に閉館する高級ホテルから探して欲しいとの依頼を受ける。そこに殺人事件が発生して。。何故依頼人はゴウダトオルを探しているのか、何故名前と場所は分かるのに他は何も分からないのか。などの謎が提示され、それが少しずつ判明していく。終盤あたりの怒涛の展開は凄い。しかし、殺人事件の謎解きはそこまでフックが強くなく、読書欲が湧かなかった。小川哲が逆クローズドサークルという画期的な舞台設定と謳っていたから購入したが、その革新性はあまり分からず2026/09/12
しじみ
1
面白かったけど少々間延び感がある。つかみは良かったけど中盤は失速した感。トリック等も大体の予想がついてしまった。でも2作目にしては上手い。この主人公で他の物語も読んでみたいと思った。2026/09/13




