出版社内容情報
地球軌道上にある国際宇宙ステーションで6人の飛行士たちが任務にあたっている。地上から届いた母の死の報せに悲しむ日本人飛行士。壊れかけた結婚に向き合うもう一人の飛行士。母なる大地から離れていても、彼らの人生は続いていく。2024年ブッカー賞受賞作
【目次】
内容説明
ブッカー賞受賞。詩的な文体で綴られた、宇宙からの地球観測体験記。地球軌道上を飛行する宇宙ステーション。そこでは、アメリカ、ロシア、イタリア、イギリス、そして日本から集まった六人の飛行士たちが、二十四時間で地球を十六周しながら任務にあたっている。気象データの収集、微生物の観察、無重力の中での眠り、筋力を保つための訓練、家族との短い通信―そんな日常が坦々と積み重なっていく。四百キロ離れた地上から届いた母の死の報せに悲しむ飛行士。壊れかけた結婚に向き合うもう一人の飛行士。やがて巨大な台風が発達し、島へ迫っていくのが見える。眼下の地球は、あまりに遠く、美しい。宇宙の圧倒的なスケールを前に人間の営みを見つめ直す傑作長篇。
著者等紹介
小澤身和子[オザワミワコ]
英米文学翻訳家、東京大学大学院博士課程修了、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで修士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たま
71
期待して読み始めたのだが、読みにくくて苦労した。宇宙ステーションに滞在している6人の飛行士の業務、日常が細かく書かれ、馴染のないことが多く、作家さんは良く調べたなと思うけれど、私は上手くイメージが結べない。彼らの脳裏に浮かぶ過去の記憶なども描かれるが断片的で興味を惹かれない。日本人のチエと長崎原爆の記憶は、作者は何か意味を込めたのかも知れないが、良く分からず。1日のうちに16回地球を回るそうで、見えては通り過ぎる地球が忙しない。宇宙から見た地球と言えば国境のない青く美しい球体が脳裡に浮かぶが、→ 2026/10/04
ヘラジカ
49
明晰だが詩的で、時たま夜に煌めく星々のように美しい文章が、未知または既知への憧憬や畏怖といった感情を呼び起こす。宇宙も地球も、それらを見つめる軌道上の宇宙飛行士たち人間も、等しく広大無辺なものとして描くことが出来る「文学」の凄さを実感した。古今東西、散々描き尽くされてきた人間という存在も、この特殊な職業、特殊なシチュエーションでしか描出できないものがあるのだ。感嘆。興奮を掻き立てるような物語は皆無なのに、これほど面白く読める小説も珍しい。流石はブッカー賞受賞作。2026/07/24
土筆
13
ブッカー賞。「九〇分ごとに鞭打つような鋭さで朝が訪れる。外の夜明けと自分たちの夜明けとが一瞬だけ重なる日々」1日に16回の夜明けを観測する宇宙ステーション。そこに滞在する6人の宇宙飛行士たちの日常や心情を静かに紡ぐ。「未知の生命体や宇宙船の爆発といった、従来のSF的なスペクタルとは対象的な田園詩を書きたかった」と著者はインタビューで語る。私は、頭上を通る宇宙ステーションの情報を得た時にたまに探してみる。小さなキラリと光る点。あそこに人がいて沢山の綺麗な写真を送ってくれてるんだなぁと感慨深く思う。2026/08/17
おだまん
13
宇宙ステーションより宇宙側から地球を見ている宇宙飛行士たち。外から見る地球には国は関係なく、人類の営みは小さいけれど、確かな存在。2026/08/09
もってぃ!
5
2.0/5.0 ★★2026/08/24




