出版社内容情報
月の裏側で見つかった、首のない数十体の遺体〈ルナ・ボディ〉。各国の思惑渦巻くなか、中国のスパイ・楊張敏、タイの脳科学者ジャム、IT黎明期の実業家アレクサンダー・コーツ、車椅子の少女ミントの人生をも巻き込み、人類文明の運命は大きく変わっていく
【目次】
内容説明
月の裏側で見つかった、首のない数十体の遺体。月の身体〈ルナ・ボディ〉と名付けられたそれは調査の結果、人間とは明らかに異なる特殊な免疫システムを持つことが判明する。2024年、NASAに勤務する中国のスパイ・楊張敏は、国家安全部からある指令を受け取る。一方、日本の大学病院で意識の在り処を探るタイ人の脳科学者ジャムは、ALS患者の死刑囚・南井真一との対話を重ねる。1984年、IT黎明期の実業家アレクサンダー・コーツの数奇な人生、VTuberに憧れる車椅子の少女ミントの日常をも巻き込み、〈ルナ・ボディ〉をめぐって深刻化する世界情勢は、人類文明の運命を変えていく―。
著者等紹介
矢野アロウ[ヤノアロウ]
1973年、大阪府生まれ。2023年、『ホライズン・ゲート 事象の狩人』(応募時の『ホライズン・ガール~地平の少女~』を改題)で第11回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
177
矢野 アロウ、初読です。SF超大作、上巻、500頁、一気読みでした。続いて下巻へ。トータルの感想は、下巻読了後に。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0005210527/2026/07/23
パトラッシュ
170
月面で大量の首なし遺体ルナ・ボディが発見される『星を継ぐもの』的な冒頭は大いに期待させるが、続いて世界各地で老若男女の複雑な人生模様が描かれていく。いずれひとつの舞台に集ってストーリーを形作るグランドホテル方式の群像劇になるだろうとは予想できるが、遺体の謎の解明など科学描写の薄さと国際外交の駆け引きが主に展開されるため、物語の焦点が定まらずSFロマンに不可欠なワクワク感が足りない。やがて彼らのひとりがルナ・ボディに首を移植されてドラマが動き出し、大風呂敷を収束させるべくエンジンにスタートがかかる。(続く)2026/07/04
hiace9000
128
こ、これは!『三体』『P・H・M』『星を継ぐもの』の系譜に連なる、日本人作家による壮大なる傑作SF爆誕。現在進行形の国際政治情勢もきちんと織り込み、ハードなSFテクノロジーも完璧にカバーしつつ、古代~現代~近未来へと連続する時間軸と国々の複雑な思惑、そこに生きる多様な人間ドラマとがしだいに交差し始める―と、ここまでが上巻。謎の核心には未だ至らず。果たして「ルナ・ボディ」の正体とは?科学・政治・仮想現実、それぞれのプロフェッショナルたちが立ち向かうのは世界の変革か、それとも 未だ見ぬ未来か。さあ来い下巻!2026/09/16
ずっきん
54
最近さー、「10年とか30年に一度の大傑作!」に立て続けに騙された(←あくまで個人の主観です)ので、本作も早川さんの鼻息荒い例のアレにのせられて(←のらんわけにはいかんだろ)手には取るものの、【宣伝文句】=【スティーブン・キング推薦】くらいに爆下げで読み出したところ、ぬあーーー!めっちゃ面白い! 文章も超好み。比喩の美しさと力強さの塩梅いいわあ。これ、2作目すよね? さ、下巻へ。2026/07/20
tetsubun1000mg
47
中国が月の裏側に着陸して探索機を出したところ、工場のような建物と中に首のない遺体が数十体発見されるという衝撃の幕開け。 舞台は中国、アメリカ、タイなど変わっていき、時代も2017年、1984年、2025年と移っていく。 人物もCIA,中国の情報機関MSS、脳医学者、車いすユーザーの少女など登場するがどうつながっていくのか上巻では一端が垣間見えるだけ。 先月デビュー作の「ホライズン・ゲート」を読みましたが、SFなのにファンタジーの要素も感じられました。 デビュー2作目でこの作品とは驚き! 下巻が楽しみです。2026/07/05




