出版社内容情報
ミステリ作家養成講座の恩師・宇宿部に招かれ「岨景館」を訪れた同期の作家六人。〈黒衣の処刑人〉を名乗る声がクローズドサークルとなった館にこだまする――「ミステリ作家は一人残らず罪人である」。作家たちは自作に絡めたやり方で次々と殺害されてゆく。
【目次】
内容説明
群馬県北部の山奥に建つ豪奢な洋館「岨景館」に招かれた、ミステリ作家養成講座出身の男女六人。恩師である宇宿部彬の招集に応じて、売れっ子から新人、デビューできていない者まで、久しぶりに同期全員が集まった。宇宿部の到着を待たずに彼らが敷地へ入ると、入口の跳ね橋が上がり外界から隔絶した閉鎖空間となってしまう。やがて〈黒衣の処刑人〉により、ミステリ作家たちは自身の著作を彷彿とさせるやり方で、一人また一人と殺害されてゆく―。第12回アガサ・クリスティー賞受賞作家による本格ミステリへの挑戦状。
著者等紹介
西式豊[ニシシキユタカ]
1967年生まれ。成城大学経済学部卒。2022年、『そして、よみがえる世界。』(文庫化タイトル『不在の生存証明』)で第12回アガサ・クリスティー賞大賞を受賞し、同作で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
63
恩師の招きに応じて山奥に建つ豪奢な洋館「岨景館」を訪れたミステリ作家養成講座出身の男女6人。恩師の到着を待つ間に入り口の跳ね橋は上がり、Wi-Fiは切られ、彼らは館に閉じ込められてしまう。次々に見立て殺人の犠牲になっていく彼ら。犯人は誰で何のために?…新本格の楽しさを詰め込んだような作品。凝って捻ったトリックではなくドストレートなのが嬉しい。いくつかはわかった!と思ったのだがあれもそれも?!と畳みかけるようなラストに完敗。現実にはそれはどうなの?と思うものも勿論あるがそれも含めての楽しさだと私は思う。2026/07/18
さっちゃん
57
ミステリ作家養成講座出身の6人は、恩師の宇宿部彬に山奥の洋館へ招かれる。久しぶりに同期全員が集まったが、〈黒衣の処刑人〉により自身の著作を彷彿とさせるやり方で次々と殺され…。/クロサー×館ミステリ。豪華メンバーからの絶賛の帯に嫌な予感がしたけど、杞憂に終わって良かった。王道のクロサー館ミステリから、さらにひと捻りもふた捻りもある展開に終盤は脳みその消耗が激しい(楽しい)。大盛り過ぎてお腹いっぱいだけど満足感でいっぱい。しかも確認のためにすぐさま再読のおかわり必至。未読の方はネタバレ踏まないようご注意を!2026/06/25
オーウェン
56
ミステリ作家養成講座に参加していた6人が集められた館。 処刑道具が置かれているその名も岨景館。 そして現れた処刑人によって1人ずつ殺されていく。 古典のようなミステリの形であり、その顛末からこの事件の解決編が始まる。 あるトリックが使われていることが分かるが、正直ラストの説明で次々覆していくので、それほど驚きには繋がっていない感じ。 なんだかラストの見解でシリーズものになりそうだが、果たしてどうか。2026/07/21
シャコタンブルー
55
一人また一人と殺害されていくが、この男が怪しいあの女が犯人だろうと予想しながら読み進めたが二転三転する展開に翻弄されてことごとく外れた(笑) 山荘に集められた男女六人の作家たちの内心の探り合いが加熱していく様相が面白い。嫉妬、恨み、疑心暗鬼が渦巻くクローズドサークルの真骨頂を味わえた。出版不況に喘ぐ中でのミステリ作家としての矜持や苦悩も描かれいるが、そこには著者の思いも投影されているようにも感じた。それにしてもまさかあの人物が真犯人とは・・2026/06/28
オフィーリア
53
新本格の魅力を詰め込んだ良作。陸の孤島と化した洋館で処刑人がミステリ作家を作品と同じ方法で殺し回るという涎の出そうな展開。この舞台ならではのギミックをフル活用して二転三転する真相が館ものの先入観を尽くぶち壊してくれる。いやー満足です。2026/07/19
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