出版社内容情報
第一次大戦後、イタリア北西部にある村。貧しい家に生まれた、石工の弟子、ミモ。村の城館に住む侯爵家の娘でありながら自立を望むヴィオラ。出会うはずのなかった二人は惹かれ合い、時に反発し、両大戦間の激動の時代を生き抜いていく。ゴンクール賞受賞作!
内容説明
大戦間のイタリアの激動を生きた男女の絆の行方は―。親元を離れ、石工の見習いになった少年ミモ。彼が出会ったのは、この地を治める侯爵の令嬢、ヴィオラ。科学を愛し、空を飛ぶことを夢見る少女だった。同じ年、同じ月日に生まれた二人を引き合わせた運命は、彼らを引き離しもした。ミモが彫刻の才を発揮する一方、ヴィオラは時代の制約に絡め取られてゆく。やがてミモに決断の時が迫る―彼が彫った聖母子像は、なにを語るのか?圧倒的なストーリーテリングと詩情豊かな文体で暗く厳しい時代を生き抜く人々を描く歴史小説。ゴンクール賞、日本の学生が選ぶゴンクール賞受賞!
著者等紹介
アンドレア,ジャン=バティスト[アンドレア,ジャンバティスト] [Andrea,Jean‐Baptiste]
1971年、パリ郊外の生まれ。幼少期を南仏カンヌで過ごす。パリ政治学院で学んだあと、創作活動の道へ進む。2017年、小説Ma reine(『わが女王』未訳)で小説家デビュー。2023年、4作目の小説である本書『彼女を見守る』を発表し、フランスで最も権威ある文学賞のゴンクール賞を受賞する
澤田直[サワダナオ]
立教大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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