透明都市

個数:
電子版価格
¥2,420
  • 電子版あり

透明都市

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月31日 14時07分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152103567
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

2029年、パリで「新革命」が起きた。暴力の可視化と予防のため、あらゆる建物をガラス張りに改装し市民が監視し合う都市計画が締結されたのだ。――20年後、犯罪が激減したパリで裕福な一家3人が忽然と消えた。理想都市で起きた奇怪な事件の裏に潜む真実とは

内容説明

二〇二九年、フランスで「新革命」が起きた。ひとりの男性が性暴力被害を告発。法は頼れず、自ら加害者を殺害した。世間は彼に共感し、取りこぼされた被害者たちは各地で一斉に行動を起こした。これを期に、黙殺されてきた暴力の可視化と予防のため、あらゆる建物をガラス張りに改装し市民が監視し合う都市計画が進んでいった。―それから二十年。あらゆるプライバシーを犠牲に都市計画を受け入れた地区の犯罪は激減。警察官は役割を終え、平和な街を見守る「安全管理人」となった。そんな中、街きっての富裕地区で暮らす一家三人が忽然と消えた。事件を担当する元警察官のエレーヌ・デュベルヌは、捜査をとおして、社会への疑念を抱きはじめる。わたしたちはこんな世界を望んでいたのだろうか。透明性の理念と実情の狭間で悩み、傷つき、すれ違う人々を描いた注目作。フランスの高校生が選ぶルノードー賞受賞。

著者等紹介

アセンヌ,リリア[アセンヌ,リリア] [Hassaine,Lilia]
1991年生まれ。ジャーナリスト、小説家。文学を学んだのち、ジャーナリズムの学位を取得。新聞社やテレビ局で経験を積む。その後、2019年に小説家デビュー。三作目となる本書『透明都市』は、2023年、“高校生が選ぶルノードー賞”を受賞した

齋藤可津子[サイトウカツコ]
翻訳家、一橋大学大学院言語社会研究科博士課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シナモン

96
暴力の可視化と予防のため、あらゆる建物がガラス張りになったパリ。犯罪が激減した理想都市で一家3人が行方不明になるという事件が起きる。その真相とはー。 安全性の確保のためとはいえ建物がガラス張りって。生活のすべてがまる見え。すごい発想でした。 お互いを監視し合う、それが日常になっている光景がサラッと描かれているのが怖い。 行き過ぎた完璧さは歪みを生み、またどんな社会になっても犯罪はなくならないのだなぁ…。2024/11/20

藤月はな(灯れ松明の火)

56
文体が途切れ途切れなのが印象的。インフルエンサーが加害者を罰した事の賛美が高じ、行動の透明化を都市にまで拡張した、近未来のフランス。全体がパプティノコン化した為、犯罪が消滅した筈の地区で一家が失踪した。デイヴィッドがエレーヌを笑顔で言葉で傷つけたとしてもニコにとっては仲が良いように見えたように表面良く、人を害したりする手段はたくさんある。そしてこの物語でのフランスは「多様性を重んじた民主主義がある」と称えられているけど、実際は「実態はそうでなかろうと、よりよく見せろ」を押し付けるファシズムでしかないのだ。2025/01/12

ヘラジカ

48
行き過ぎた監視社会というとディストピアではお馴染みだが、この作品では生活の全てが物理的に”透明”であることに重点が置かれている。先日発売されたユーリ・ツェ―の『メトーデ』と同じく、今のヨーロッパを見るとどれだけオーバーでコミカルな設定でも「あり得ない」とは笑えない。だからこそ、ミステリーとしてはそこまで凝った作りではなくとも、あの悍ましいラストが説得力を持って迫ってくるのだろう。盛り込み過ぎていないので綺麗にまとまっていてとても読みやすい小説だった。近未来SF/ミステリーの良作。2024/08/29

ちえ

36
家全体をガラス張りにし相互に監視し合うことで安全に生活できる。そういった考えの元、裕福な人達が住む地域。そこに入れば他の地域にある監視カメラも無い。そこで起こる一家失踪事件。設定、そこに住んでいる人たちの意識が怖い。ミステリーというよりも人間の心の闇を感じさせられた。2024/11/11

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

22
物陰や家の中の犯罪が起きないように、家をガラスで建てる決まりができたフランスの近未来。家の中が丸見えの中で暮らす。面白くて美しい超管理社会。そこである一家が忽然と消える。透明な家で暮らす気味わるい人たちがたくさん出てくるが、この不気味さが少し甘い。「コンビニ人間」みたいなすっかり自我を失った怖さも足りないし、「密やかな結晶」みたいなじわじわとした恐ろしさも足りない。想像のディストピアはもっと作り込まないとうすーい感じになるのだなあ、と思った。とはいえフランス社会からしたらとんでもないディストピアかも2024/12/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22027012
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品