台湾文学コレクション〈3〉二階のいい人

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台湾文学コレクション〈3〉二階のいい人

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  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152103444
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ベルリンの弟の家にやってきた台湾の高校教師。不慣れな外国に戸惑う日々の合間、彼女は美容院を営んだ亡母の顧客名簿をめくり、古い記憶をたどる。貧しい一家は母の裏の商売のおかげで生き延びたのだが――。疎外感を抱き生きてきた女性が出会うひと夏の物語

内容説明

ベルリンに住む弟のもとに滞在することになった台湾の高校教師。疎遠だった弟とぎこちなく交流しながら、彼女は持ってきた亡き母のノートをめくる。美容師だった母は、自宅の二階でひそかに営んでいたもう一つの「仕事」の顧客、「いい人」たちについて書き記していたのだった…。『亡霊の地』の注目作家が放つ新たな傑作。

著者等紹介

陳思宏[チェンスーホン]
1976年、台湾の彰化県永靖郷の農家に、9人姉弟の末っ子として生まれる。輔仁大学英文系を卒業後、台湾大学戯劇研究所で演劇学を学び、俳優としても活躍する。2002年短篇集『指甲長花的世代(未邦訳)』で作家デビューし、精力的に短篇、長篇、エッセイを上梓。2019年に刊行された『亡霊の地』(早川書房刊)で台湾文学賞金典年度大賞と金鼎賞文学図書賞を受賞した

白水紀子[シロウズノリコ]
1953年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中国文学専攻修了。専門は中国近現代文学、台湾現代文学、ジェンダー研究。横浜国立大学名誉教授

呉佩珍[ゴハイチン]
1967年生まれ。国立政治大学台湾文学研究所教授。日本筑波大学文芸言語研究科博士(学術)。専門は日本近代文学、日本統治期日台比較文学、比較文化。現在、国立政治大学台湾文学研究所所長。津島佑子、丸谷才一、柄谷行人の作品の繁体字訳を担当

山口守[ヤマグチマモル]
1953年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科中国文学専攻修了。専門は中国現代文学、台湾文学および華語圏文学。日本大学文理学部教授を経て、日本大学人文科学研究所上席研究員。日本台湾学会名誉理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R子

21
主人公は台湾の員林からドイツのベルリンへ。上の弟の金銭トラブルから逃れるため、下の弟の住まいを目指す。強い眠気に襲われつつ飛行機と電車を乗り継ぎ見知らぬ土地を彷徨うことに。そして母が遺した金色のノートを捲り、現在と夢と過去を揺蕩いながら、見ないようにしてきた心の傷と家族の秘密を呼び覚ます。人物の視点や回想がぱっと切り替わる書き方で、読んでいて少し混乱するが、全てが渾然一体となって突き進む物語の迫力に魅せられた。比喩表現がユーモアに富み楽しい。家族の受けた傷があまりに深く、ラストは前を向きつつ苦しさが残る。2025/01/05

ヘジン

10
流れるように詩的だけれどもかなりコミカルで、どこまでも暴走していく独特の比喩表現。言葉の奔流に呑まれ、どん底の悲惨さ、途方もない悲劇のあとのあふれる愛と優しさを目にし、やっぱりこの作者の作風好きだなと思った。「いい人」というのが掛けことばになっているのがにくいなあ。『ニュー・シネマ・パラダイス』の音楽と場面が頭の中を走馬灯のように駆けめぐる中、読了。2025/04/12

せめてものパセリ

6
現在と過去を織り交ぜながら物語は進む。読み終えたあと、もう一度二階のいい人たちのエピソードを振り返りたくなる。貧困やLGBTQ、社会における女性の立ち位置などと、主人公家族の物語をからめていて、重厚な一冊だった。2024/10/08

ishida

4
誰もがそれぞれの哀しみを抱えている。いつかそこから旅立てる翼を持っている。2024/09/12

yoshiko

2
80年代の台湾の地方都市の人々や風景がイメージ出来たのが良かった。主人公があまりにもネガティヴで最初読み進めるのが大変だったが、少しずつ明かされる主人公の家族の秘密に、途中から引き込まれて読んだ。LGBTQには食傷気味だったが、今作はあまり鼻につかずによめた。最後の、「いい人たち」が集結する場面がちょっと良かった。カップラーメンって体に悪いけどうまい。それが家族団欒の味って、ちょっとわかる感じがした。2024/10/18

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