出版社内容情報
30歳下の男性と付き合うなかで感じる熱情、若かりし頃の記憶、脳裏によぎる死の想念を冷徹に描く「若い男」。著者が生まれる前に亡くなった姉と両親の秘密を緊密な文章で解きほぐす「もうひとりの娘」。ノーベル文学賞作家のエッセンスを凝縮した自伝的作品
内容説明
「若い男」―30歳近く年下の男との恋愛にのめり込む「私」。彼の若さがもたらす快楽を味わい、その激しい嫉妬を悦ぶ。二人の欲望は高まり、やがて…。「もうひとりの娘」―親の愛を独占できる一人っ子だと思い込んでいた幼い頃の「私」。だが、自分が生まれる前に亡くなった姉がいたことを盗み聞きしてしまう。姉の影は「私」の人生につきまとい…。個人的な記憶を掘り起こしながら、社会的な抑圧と不平等を明らかにし、2022年にノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノー。その半世紀にわたる作家活動の精華を示す作品集。
著者等紹介
エルノー,アニー[エルノー,アニー] [Ernaux,Annie]
フランスを代表する作家。1940年、ノルマンディー地方のリルボンヌ生まれ。カフェ兼食料品店を営む両親のもと、同じ地方のイヴトーという町で過ごした。1974年、作家デビュー。1981年に発表した自伝的小説『凍りついた女』で注目され、亡き父を語った『場所』(1983年)で1984年度のルノードー賞を受賞。2008年に刊行したLes ann´eesはマルグリット・デュラス賞を受賞し、2019年に英訳がブッカー国際賞の最終候補になった。デビューから50年を目前とする2022年、本書所収の「若い男」を発表。同年、ノーベル文学賞を受賞した
堀茂樹[ホリシゲキ]
1952年生、フランス文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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