若い男/もうひとりの娘

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若い男/もうひとりの娘

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  • サイズ 46判/ページ数 160p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152103314
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

30歳下の男性と付き合うなかで感じる熱情、若かりし頃の記憶、脳裏によぎる死の想念を冷徹に描く「若い男」。著者が生まれる前に亡くなった姉と両親の秘密を緊密な文章で解きほぐす「もうひとりの娘」。ノーベル文学賞作家のエッセンスを凝縮した自伝的作品

内容説明

「若い男」―30歳近く年下の男との恋愛にのめり込む「私」。彼の若さがもたらす快楽を味わい、その激しい嫉妬を悦ぶ。二人の欲望は高まり、やがて…。「もうひとりの娘」―親の愛を独占できる一人っ子だと思い込んでいた幼い頃の「私」。だが、自分が生まれる前に亡くなった姉がいたことを盗み聞きしてしまう。姉の影は「私」の人生につきまとい…。個人的な記憶を掘り起こしながら、社会的な抑圧と不平等を明らかにし、2022年にノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノー。その半世紀にわたる作家活動の精華を示す作品集。

著者等紹介

エルノー,アニー[エルノー,アニー] [Ernaux,Annie]
フランスを代表する作家。1940年、ノルマンディー地方のリルボンヌ生まれ。カフェ兼食料品店を営む両親のもと、同じ地方のイヴトーという町で過ごした。1974年、作家デビュー。1981年に発表した自伝的小説『凍りついた女』で注目され、亡き父を語った『場所』(1983年)で1984年度のルノードー賞を受賞。2008年に刊行したLes ann´eesはマルグリット・デュラス賞を受賞し、2019年に英訳がブッカー国際賞の最終候補になった。デビューから50年を目前とする2022年、本書所収の「若い男」を発表。同年、ノーベル文学賞を受賞した

堀茂樹[ホリシゲキ]
1952年生、フランス文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

87
著者自身の人生の一部を描いた作品である。 自伝的な内容を 不可思議な視点で描く。 三十歳近く年下の男との恋愛、姉の死の秘密を 描き切る筆致は潔い。 熟年期に入って書かれたこの二つの物語は、まるで過ぎしの思い出をしっかりと噛みしめるように描かれている…そんな印象だった。2024/10/20

ネギっ子gen

57
【もし私がそれを書かなければ物事は完遂しなかった。体験されただけにとどまった】親子ほど年の離れた男との熱愛を描く『若い男』は、2022年にノーベル文学賞を受賞される直前の作品。学生とのぎこちない一夜。<私はしばしば、自分の気分を強制的に執筆へと向けるためにセックスをした。行為の後の疲労感と孤絶感の中に、人生にもはや何も期待しない理由を見つけようとしていたのだ。最高度に激しい期待、オルガスムスへの到達の期待の終わりを経て、本を書く喜びにまさる喜びはないという強い確信を自分が得られるようにと願っていた>と。⇒2024/10/18

ヘラジカ

50
「若い男」はエッセイのように軽く読めるにも拘わらず、アニー・エルノーという作家のエッセンスを存分に味わうことが出来る洗練された短篇。「もうひとりの娘」は、不在という存在、あり得た未来、黙秘された秘密によって形作られた生の一部(または作家としてのキャリア)を見通す簡潔にして重層的な名作である。思わず呑まれてしまうような傑作。内省的なのに親密感を覚えてしまう恐るべき筆力だ。全く好きではない作風やテーマだと思っていたのに、この作家の作品をもっと読みたくて堪らなくなった。これから益々邦訳が進むことを期待して。2024/05/22

セロリ

41
どちらもストーリーではなく、著者の体験と内面が綴られている。『若い男』は、30歳近く年下の大学生との交際について。若い女と中年男の組み合わせには向けられない蔑視を受けながら、恥ずかしいなどと微塵も考えない著者は素敵だ。そして、若い男の顔を正面にしていると自分の顔も若いと思える快感に男達はずっと前から気づいていたんだ、との記述に納得した。『もうひとりの娘』は、自分が生まれる前に亡くなった姉への手紙だ。生きられなかった姉について、娘を失った親について、信仰について・・・内的な著述で私は難しく感じた。2024/07/29

ぽてち

34
タイトル通りの2篇を収録した本。「若い男」は、54歳の女性作家が30歳近くも年下の男との性愛にのめり込む話。とはいえ別段エロさはなくて、いろいろと深い洞察に顔がニヤつく。『事件』とも繋がる。「もうひとりの娘」は、自分の生まれる前に亡くなった姉へ宛てた手紙の体を取っている。10歳になるまで姉がいた事実を知らず、両親は頑なに口を閉ざしたまま亡くなった。わずかな手がかりと豊かな想像力で姉の存在に思いを馳せ、父親と母親の真実を考える。2024/06/05

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