出版社内容情報
著者クロエの親族だったコルマン三姉妹は、幼くしてナチの強制収容所で亡くなり、その人生の物語は空白のまま。クロエは生存者や資料をあたるうちに、彼女たちと実の姉妹だったかのような別の三姉妹の存在を知る。第2回「日本の学生が選ぶゴンクール賞」受賞作
内容説明
1942年、ドイツ占領下フランス。小さな田舎町モンタルジにも、ユダヤ人一斉検挙の波が押し寄せていた。同じ町に住むコルマン三姉妹とカミンスキ三姉妹が本当の姉妹のように仲を深めたのは、両親を検挙された後だった。その友情は、何年も続いていく“時の宮殿”のように思われた。この先に強制収容所が待っているとは、彼女たちには想像できなかったから―。写真、おままごと道具、生き残った者たちの証言。残された物や記憶から、現代を生きる著者が、姉妹たちの人生の物語を描き出す。第2回日本の学生が選ぶゴンクール賞を受賞し、普遍性に富む歴史小説として高い評価を得た傑作長篇。
著者等紹介
コルマン,クロエ[コルマン,クロエ] [Korman,Clo´e]
1983年パリ生まれの作家。リヨンの高等師範学校を修了後、二年間の米国留学中に訪れた西海岸とメキシコでの旅の経験をもとに執筆した、アメリカのメキシコ移民をテーマにした小説Les Hommes‐couleurs(有色の人々)で作家デビュー。リーヴル・アンテル賞、ヴァレリー・ラルボー賞を受賞した。2013年には、フランスにおける北アフリカ出身の移民とパリ郊外での暴力をテーマにしたLes Saisons de Louveplaine(ルーヴプレーヌの季節)を発表。ルノードー賞とフェミナ賞にノミネートされた
岩津航[イワツコウ]
金沢大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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