姉妹のように

個数:
電子版価格
¥2,420
  • 電子版あり

姉妹のように

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月28日 00時37分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152103161
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

著者クロエの親族だったコルマン三姉妹は、幼くしてナチの強制収容所で亡くなり、その人生の物語は空白のまま。クロエは生存者や資料をあたるうちに、彼女たちと実の姉妹だったかのような別の三姉妹の存在を知る。第2回「日本の学生が選ぶゴンクール賞」受賞作

内容説明

1942年、ドイツ占領下フランス。小さな田舎町モンタルジにも、ユダヤ人一斉検挙の波が押し寄せていた。同じ町に住むコルマン三姉妹とカミンスキ三姉妹が本当の姉妹のように仲を深めたのは、両親を検挙された後だった。その友情は、何年も続いていく“時の宮殿”のように思われた。この先に強制収容所が待っているとは、彼女たちには想像できなかったから―。写真、おままごと道具、生き残った者たちの証言。残された物や記憶から、現代を生きる著者が、姉妹たちの人生の物語を描き出す。第2回日本の学生が選ぶゴンクール賞を受賞し、普遍性に富む歴史小説として高い評価を得た傑作長篇。

著者等紹介

コルマン,クロエ[コルマン,クロエ] [Korman,Clo´e]
1983年パリ生まれの作家。リヨンの高等師範学校を修了後、二年間の米国留学中に訪れた西海岸とメキシコでの旅の経験をもとに執筆した、アメリカのメキシコ移民をテーマにした小説Les Hommes‐couleurs(有色の人々)で作家デビュー。リーヴル・アンテル賞、ヴァレリー・ラルボー賞を受賞した。2013年には、フランスにおける北アフリカ出身の移民とパリ郊外での暴力をテーマにしたLes Saisons de Louveplaine(ルーヴプレーヌの季節)を発表。ルノードー賞とフェミナ賞にノミネートされた

岩津航[イワツコウ]
金沢大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

55
フランスの片田舎で仲良く育った2組のユダヤ人3姉妹。彼女たちはフランスからアウシュビッツへと移送されていった人々の波の中にいた。何度も何度も収容所を移動させられ、その度に、6人の少女たちは合流したり別れたりを繰り返した。作者は、2組のうち生き残れなかった3姉妹の姪に当たる。小さな伯母たちの名を探し、連れて行かれた場所を特定し、ほんのわずかでも「小さな伯母たち」の痕跡はないかとその場に足を運んだ。生き残った3姉妹の長女は、アウシュビッツを生き残った作家の文章を作者に読み聞かせた。⇒2024/05/22

pohcho

53
ナチス占領期に仏国内で起きたユダヤ人児童の検挙と収容所生活。コルマン家とカミンスキ家の三姉妹。検挙時に3歳から13歳だった六人の少女達は、それぞれの両親から引き離された後、ほとんど姉妹のように肩を寄せ合って暮らしていた。後に片方の姉妹のみ脱出に成功し、もう一方はアウシュビッツへ送られる。ほぼノンフィクションのような物語。感傷的であることを避けようとする文章のせいか、正直かなり読みづらかったけど、それでも幼い少女達のことを思うと胸がしめつけられる。日本の学生が選ぶゴンクール賞受賞作品。原語で読むってすごい。2024/06/02

つちのこ

44
ノンフィクション小説の体裁をとっているが、本書の出版後に、生き残ったカミンスキ姉妹たちから証言の真偽をめぐって怒りの声が上がったという作品。コルマン家の三姉妹はアウシュヴィッツで命を落とすが、カミンスキ姉妹は七回に及ぶ脱走を試みて成功している。コルマン姉妹の最期も含めて収容所内での生活や虐待については詳しく描かれてない。脱出の方法も同様で、読む側にとっては少し不完全燃焼だが、このあたりは想像を掻き立てるしかない。少ない証言を簡潔な文体で紡ぎ、リアルでないからこそ、重く感傷的ではない作品に仕上がったと思う。2024/07/01

ヘラジカ

39
文章は至って硬質。淡泊で感情が排されており、読者が何らかのシンパシーを抱くことをまるで想定していない感がある。そのために読んでいる間の疲労度はかなりのものだが、ノンフィクション小説として、それに対して安易な感想を言えるはずもない。ただ、「こんな現実があったのか」という言葉だけである。ポストメモリーという概念を初めて知った。アンヌ・ベレスト『ポストカード』、ナターシャ・ヴォーディン『彼女はマリウポリからやってきた』等と共に、個人の物語こそが歴史を風化させないために必要なのだと再確認させてくれる一作。2024/03/25

星落秋風五丈原

17
高校生が選ぶゴンクール賞とは日本の学生もレベル高いですね。2024/04/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21790099
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品