出版社内容情報
ケインズの意志を継承し積極的な財政政策を支持したサミュエルソンと、自由と市場の力を信じたフリードマン。政治的立場を異にし、対照的な学説を掲げながらも、共に現代経済学の礎を造りあげた二人のノーベル経済学賞受賞者の生涯を余すところなく描き切る。
内容説明
1966年、“ニューズウィーク”のコラムで、ある二人の経済学者の静かな、しかし熱烈な対決が始まった。政府の積極的な財政政策と市場介入を支持し、近代経済学を進化させた男、ポール・サミュエルソン。対するは自由経済の力を信じ続け、マネタリズムを生み出した男、ミルトン・フリードマン。後にノーベル経済学賞を受賞することになる二人が生涯にわたって繰り広げた論争と、彼らの経綸が世界に与えた影響、そして知られざる交流の実態が豊富な資料を基に描き出される。
目次
オズの国
シカゴの教室で見つけたもの
失われた楽園
反ケインズ主義
対決するコラムニスト
介入するべきか、せざるべきか
貨幣がすべて
結論は急がずに
トリッキー・ディッキー
シカゴ・ボーイズ
FRBにはもううんざり
ハッピーエンドにならなくて
終点
食料品屋の娘
チープ・マネーでテロに打ち勝つ
すべてとんとん拍子に進む
ぐらつく資本主義
著者等紹介
ワプショット,ニコラス[ワプショット,ニコラス] [Wapshott,Nicholas]
1952年イギリス生まれ。ジャーナリスト、作家。“タイムズ”“オブザーバー”“ニューズウィーク”などで記者・編集者として活躍後、アメリカに拠点を移し、現在はニューヨーク在住
藤井清美[フジイキヨミ]
翻訳家。京都大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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