出版社内容情報
1930年代、NY。金融の寵児、アンドルー・べヴルをモデルにした小説『絆』が出版されたが本人はこれに猛反発。自伝を秘書に代筆させる。その後秘書は当時の回想録を記し、数十年後、アンドルーの妻の日記を発見するが--。視点の異なる四篇からなる実験的小説。
内容説明
1920年代、ニューヨーク。投資家ベンジャミン・ラスクは、冷徹無慈悲な読みでニューヨーク金融界の頂点に登り詰める。一方、妻のヘレンは社交界で名声をほしいままにするが、やがて精神に支障をきたす。一世を風靡した夫妻の、巨万の富の代償とは一体何だったのか―。こうして1937年に発表され、ベストセラーとなった小説『絆』。しかし、ここに描かれた大富豪夫妻には、別の記録も存在していた。『絆』への反駁として大富豪が刊行しようとした自伝『わが人生』。『わが人生』を代筆した秘書の回想録『追憶の記』。そして、大富豪の妻の死後発見された日記『未来』。夫妻を全く異なる視点から描く四篇を読み進めるうち、浮かび上がる真実とは…。ブッカー賞候補になり、カーカス賞を受賞し、2023年にはピュリッツァー賞を受賞。ニューヨーカー、タイム、エスクァイア他、多くの媒体のベストブックに輝き、オバマ元大統領も絶賛した、現代アメリカ文学の最先端が贈る長篇小説。
著者等紹介
ディアズ,エルナン[ディアズ,エルナン] [Diaz,Hernan]
1973年、アルゼンチン生まれ。その後スウェーデンに移り、ニューヨーク大学で博士号を取得した。2017年に発表したデビュー作In the Distance(未邦訳)はピュリッツァー賞とPEN/フォークナー賞の最終候補となり、パブリッシャーズ・ウィークリーの年間ベスト10に選ばれた。2作目となる『トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来』はニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなり、カーカス賞を受賞、ブッカ一賞候補にもなり、2023年にはピュリッツァー賞のフィクション部門を受賞した。ニューヨーク在住
井上里[イノウエサト]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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