プロトコル・オブ・ヒューマニティ

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プロトコル・オブ・ヒューマニティ

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  • サイズ 46判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152101785
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

身体表現の最前線を志向するコンテンポラリーダンサーの護堂恒明は、事故で右足を失いAI制御の義足を身につける。彼は、人のダンスとロボットのダンスを分ける人間性の手続き(プロトコル)を表現しようとするが、待ち受けていたのは新たな地獄だった――。

内容説明

伝説の舞踏会である父の存在を追って、身体表現の最前線を志向するコンテンポラリーダンサーの護堂恒明は、不慮の事故によって右足を失い、AI制御の義足を身につけることになる。絶望のなか、義足を通して自らの肉体を掘り下げる恒明は、やがて友人の谷口が主宰するダンスカンパニーに参加、人のダンスとロボットのダンスを分ける人間性の手続きを表現しようとするが、待ち受けていたのは新たな地獄だった―。SF史上もっとも卑近で、もっとも痛切なファーストコンタクト。『あなたのための物語』「allo,toi,toi」『BEATLESS』を超える、10年ぶりの最高傑作。

著者等紹介

長谷敏司[ハセサトシ]
1974年大阪府生まれ。関西大学卒。2001年、第6回スニーカー大賞金賞を受賞した『戦略拠点32098 楽園』で作家デビュー。2009年、初の本格SF長篇『あなたのための物語』(ハヤカワ文庫JA)で「ベストSF 2009」国内篇第2位。2014年、「allo,toi,toi」ほか4篇収録の作品集『My Humanity』(ハヤカワ文庫JA)で第35回日本SF大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

165
事故で失った片足にAI義足を装着したダンサーの再起の物語。舞踏という芸術的な分野と最先端の技術が馴染み、融合する事は可能なのか。技術者達との試行錯誤を経て、次第に主人公の心と身体、そして人工知能の義肢がお互いを学習して一つのものを作り上げていく経緯は読み応えあり。そして並行して描かれる父の介護。嘗ては目標であった父が自分を失い、彼の生活を阻み。でも二人を繋ぐダンスがその介護を支える。こちらは技術だけでは賄えない。卑近な金銭の問題も描かれる。やはり様々な発展は人の心と共にある、との思いが強くなる。2023/01/10

パトラッシュ

159
既にパラリンピックでは義足のアスリートが健常者をしのぐ記録を出しているが、そこにAI機能を追加してダンスも可能となる近未来はどんなものなのか。学習機能を備えて隻脚のダンサーの負担を軽減し習熟を高めるシステムは、ガンダムの教育型コンピューターと同じ理論で読者を納得させる。AIがヒトと融合しロボットを従えてアートを達成する瞬間は、シンギュラリティと人間の一体化を描く初のSF。しかも単純な科学の勝利ではなく、認知症の父が脳にしみついたダンスを本能的に踊る姿を通じて、肉体の記憶がAIに匹敵する強さを証明している。2023/01/17

ちょろこ

135
熱、の一冊。人は何かを表現する時こんなにも熱を発するものなのか。時は近未来2050年。事故で片脚を失くした主人公がダンサーとしての再起をかけてAI制御の義足と共に人間性の表現を模索していく物語は明るさは皆無、容赦ない地獄の連続。認知症の父との関係は決して絵空事ではなく現実問題として心を殴打すると同時に、ダンス、対極にある父と息子、数々の融合がそれこそ言葉による"速度"と"距離"の熱で圧倒してきた。今、この想いを伝えたいという熱、それはAIと共存はできてもその部分は譲れない、人間だけが持ち得る権利だと思う。2023/02/06

なっぱaaua

88
凄い作品を読んだ気がする。BEATLESS以来の10年ぶりの長編SF小説。舞踏と介護と人口知能を深く知らないとここまでこの物語は書けないと思う。護堂恒明はダンサーだが事故で片足が義足となってしまう。父:森は恒明の目指すべきダンサーだったが、交通事故で母を失うと共に認知症を発症してしまう。懸命なリハビリと父の介護を行いながらロボットと人間が共演する舞台を作り上げていくという話。とにかく中盤までの介護に関わる葛藤が重い。元々AIと人間の関係を描いてきた作者ですのでそちらの造詣が深いことは理解できる。~続く~2022/11/30

keroppi

87
今年の星雲賞を受賞したというのを知り、読んでみた。現在の延長上にある近未来SF。全自動運転やAIが日常的になっている。事故で片足を失ったダンサーがAI制御による義足で、ロボットとのダンスに取り組む。並行して、ダンサーである父の認知症による介護が描かれていく。その描写はリアルで、人間とAIの共存と、人間の芸術性と尊厳と汚さも描かれる。近未来SFであるが、今、起きていることのようにも思える。2023/08/18

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